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ゲーム理論の続き。
エスカレーションゲーム
- 交互に手を見せていって最後に勝敗が決まるゲーム
- ドルオークション
- 1番高い人が落札できるが2番目に高かった人も支払いだけはしなければいけない
- 2番目で支払いだけするのは嫌だから値段が釣り上がっていく
- が釣り上がるほど双方にとって不利益
- エスカレーションゲームでの合理的な戦略は一定の確率で損切りを考えること
- 身近な例
- 暴落した株に執着する、つまらない映画や小説を最後まで読む、ダメなパートナーと付き合い続ける
- そのほかにも訴訟や戦争などにも見られる
- 行動経済学でいうサンクコストの誤謬
- そもそもエスカレーションゲームには参加しないのが合理的
囚人のジレンマ
- どちらも協調するのが最善手であるが、裏切りを選択した方が相手が何を選択しようがマシな状況
- 相手が裏切る可能性を否定できないなら、こちらから裏切って仕舞えば良い
- 日常でも見られる
- 離婚協議中の夫婦が相手に金を巻き上げられることを恐れて、どちらも高額な弁護士を雇う(結果的にどちらの財産も減る)
- コンサートでみんな座っていれば、みんな見えるのによく見たい人が立ってしまい、結果みんなたって誰もが見づらくなる
- 解決方法
- より強いルールに従わせる
- 裏切ればより重い罰がなされる(仲間を売れば殺すなど)
- しっぺ返し
- 恩には恩でかえし、裏切りには裏切りで答える
公共財ゲーム
- 囚人のジレンマの複数人バージョン
- みんなの共有物を節度を持って利用すればみんな助かるが、誰かが自分だけ大きな利益を得ようとすると破綻し、みんなに不利益になる
- 環境汚染など、自分が何か悪いことをしたところで大した影響はないだろうとみんなが考えて行動すると、みんなに被害が及んでしまう
- 解決法は一緒
- 法律やルールで定め破れば罰する
- しっぺ返し
- 狭いコミュニティなら、裏切り者は村八分に
参考:人はどこまで合理的か 下
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