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条件付き確率
- P(A|B) Bが起こった時にAが起こる確率
- IF ~THENのTHENの確率
- よく混乱の元となる
- P(A|B) =P(A)ならば統計的に独立している
- 基準率に特殊な条件を加え忘れるのはよくあるミス
- 全部の状況で落雷に遭う確率と、雷雨の中で落雷に遭う確率は違う
よく見られる条件確率の間違い
- Bが起こった時のAとAが起こった時のBを混同する
- 条件確率は逆転できない
- 死亡事故の3分の1は家で起きる
- 高いように見えるが、家は人が長い時間を過ごすので事故も起きる
- 死亡事故が起きた時に家にいる確率と家にいる時に死亡事故が起きる確率は全く違う
後知恵確率と事前確率の取り違え
- テキサスの狙撃手の誤謬
- 壁にあらかじめ打っておいてからその上に的をかく
- 後から書いただけなのに真ん中に狙って打ったように見える
- 確率は分母(全ての事象)が分子(対象の事象)と別に数えられていないと意味をなさない
- 占い師で予想の数と当たった数で、予想した数をちゃんと数えないと的中率などどうとでも言える
投資の世界の確率
- ビル・ミラー
- S&Pを15年連続で上回る成績を達成
- でもどれくらいすごいこと?
- ファンドマネージャーの中で誰かが15連勝する確率は4分の3である
- その後の2年間でコテンパンにされている
ただの偶然に意味を見出してしまう
- 都市伝説とか後知恵でわかったことに必然性を持たせてしまう
- 偶然一致した事象に何か裏があると思い込む
- 科学界を揺るがした再現性の危機にもつながる
- 実際は体にいいのに悪いとされていた食品
- すごい薬と言われていたのに、プラセボ並の効果しかない薬
- 全く効果がなかった心理テクニック
- 後からデータを見返して結論を出そうとするのは危険
- 今では研究する際に研究の詳細をウェブで事前登録するようになっている
参考:人はどこまで合理的か 上
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