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今回からは下巻の内容に入っていきます。
合理的選択理論
- リスクのある判断を迫られたとき期待効用が最大となる選択肢を選ぶ
- ある選択をした時に得られる報酬に確率をかけたものの和
- 元は数学から出てきた理論
- この理論では分かりやすい7つの公理がある
合理的行為者の7つの公理
- ①共約可能性
- 選択肢に対して、例えばAかBかもしくはどちらも同程度好ましいかの3択を取る
- 比べないという選択肢はない
- ②推移性
- 選択肢を2つずつ比較したときに、BよりAが好きでCよりBが好きなら、CよりAが好き
- B<A、C<BならC<A
- ③閉包
- 確実ではない選択肢のそれぞれの確率を元に比較検討できる
- ④連結
- 連続する意思決定でそれぞれリスクがあった際に全体の確率としてとらえる
- ⑤独立性
- 文脈に左右されず意思決定を行う
- ⑥一貫性
- BよりAを好むのであれば、確実にBが手に入る選択肢よりも、少しの確率でAが手に入りさもなくばBになるという選択肢を選ぶ
- ⑦交換可能性
- 好みがC<B<Aだった場合、AよりもCの方が確率がとても高いならBに甘んじる
合理的行為者は期待効用を計算する
- 合理的な選択とは期待効用が最大となる選択肢を選ぶこと
- 7つの基準に当てはめて考える
- 計算の方法はなんでもよい
- 期待効用とは平均した望ましさを表す(何度も試行したとして平均で自分にとって望ましいものか)
- 合理的選択理論は決断の根拠を簡便に論理的に説明できる
参考:人はどこまで合理的か 下
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