無駄遣いが激減する「装備」としてのモノ選び【満足できない脳⑦】

前回まで。

①, ②, ③, ④, ⑤, ⑥


前回は加工食品が人体にどう影響するのかを見ていきました。

今回は物を買い所有するのを好むようになった進化的背景についてみていきましょう。


モンタナの荒野へ

  • ローラ・ゼラへ会いに
    • 15年間バックパック一つで生きているサバイバリスト
    • 世界中を旅して生きている
    • もともとは医者か獣医を目指して大学へ入るも、親友が自殺を図るという事件をきっかけに好きなものを追うことに決め退学し旅に出た
    • いろいろな環境へ行き生き抜くすべを学ぶのが好き
  • ボブ・マーシャル原生地域(Bob Marshall Wilderness)へ数泊する
    • アメリカ・モンタナ州のロッキー山脈に広がる約4,000平方キロメートル(東京都の約1.8倍)の広大な自然保護区
    • 携帯電話の電波はほぼ届かず、遭難や野生動物(特にクマ)への対策が不可欠
  • 当時の著者は買い物依存と化しておりそれを解決するためにゼラに会いに行くことに

野性味がすごい女性の方ですね。
以下の画像はボブ・マーシャル原生地域の画像。モンスターハンターの世界。

Wikipediaより引用


人間はものを溜め込む習性を持つ

  • 古代から人は価値のある物質をより多く持とうとする傾向が見える
  • ものを好むようになった理由
    • 所有することは生存に役立つ
    • ものには社会的地位を表す役割があった
      • ブランド品のような役割
    • コミュニティの一員の証としてものを持つ
      • 仲間意識を強めるため
      • 今でいうグッズのようなもの
  • 現代に入るまでは材料も人でも限られていたので、所有には限界があった
    • さらに移動が常だったため多くは持てない
  • 18世紀ですらアメリカ人が持っている服の数は平均で2〜3着だった
    • ものづくりは大変でコストがかかるものだった
    • 故に一つのものを長く使うことが当たり前だった
  • その後産業革命によりものが有り余るくらい作れるようになった

強迫性購買

  • 今やアメリカ人の6%が強迫性購買障害にかかっていると言われている
    • 買い物に強い興奮を覚え、不安からの逃避のために買い物を行う
    • 富裕層だけでなく低所得者層にも見られる
  • 現代のショッピング環境は欠乏ループを構成している
    • オンラインでいつでも、どこでも買う機会がある
    • セールや特別オファーなど予測不可能な報酬
    • 一つの買い物が終わっても次のレコメンドがすぐにくる
  • 人間はますますモノに依存していっている
    • 贅沢品ではなく必需品と考えられるものは年々増えていっている
  • 1910年以降、家の大きさは75%増えた
    • 3倍になっている都市もある
  • 不要なものを知らせるアラートが人の脳にはない
    • 食べ過ぎ、飲み過ぎを防ぐのはできるがものの所有には際限がない

ぼくもアマゾンセールで毎回なんか買い物してしまうなぁ。

産業化が世界を覆っていく間も、人間の欠乏脳は我が道を進み続け、より多くのものへと私たちを駆り立てている。
今や誰もがあまりに多くのガラクタを所有し、そして、そのガラクタを管理するための産業まで存在している。

買うことが問題解決の方法になっている

  • 不足した環境と豊かな環境の設定で実験すると
    • 不足された環境は、創造性や効率性が発揮される
      • 手持ちのものでうまく問題を解決しようとする
    • 豊かな環境だと、ものをたくさん使うというありきたりな解決方法しかできなくなってしまう
  • 小さい会社の方が革新的なビジネスを思いつくのは制約が大きいからなのでしょう
  • お金で解決できることは多いが、その分解決の楽しさは無くなっていく
    • 難しい問題ほど人間にやりがいや達成感をもたらしてくれる
    • お金で解決することは考えることもないし快適ではあるが意味あることにはつながらない
    • 「問題なければ物語なし」
      • 壁や苦難があるから人生は面白い
      • 失敗の方が後後価値のあるものになったりする
  • 資源が豊富にあり、安定した生活、安定した仕事、何不自由ない生活は快適ではあるが意味や意義をもたらすことはない
    • ある程度の制約や不快がありそれを乗り越えることが生きる意味や活力につながる
    • どれだけ安定し資源があろうと人間は現状に満足できない

お金を持っている人ほど、今いるはずの瞬間に浸っていないことに気づいたの。そういう人は気持ちが未来に向いている。何もかもが事前に準備、計画、予定されていた。まるで超豪華なハッピーセット。


 買うものを装備として捉える

  • 所有することが目的だけのものを減らせばもっと少ないもので生きられる
  • そのためにはものを持っている目的を考えると良い
    • なんのために買うのか
    • 自分のどんな目的の助けになるのか
    • あくまで手段としてものを見る
  • 自分の生きるための装備として必要だろうか?
    • 人が日々使うものは限られている
    • 自分にとって実用的だろうか?
    • 複数の役割が一つになっているものは最高

ものが多い人ほど所有する理由を言語化していくと自分に本当に必要なものが見えてくるはず。
著者の方は自分の運営するサイトで定期的に必要な装備を発信してくれています。

自分が価値を感じるものまでお金で済ませたら本末転倒です。
不満や不便を創造性で乗り越えることは案外楽しい。

次回は情報を集めたがる人間の習性についてみていきましょう。

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