【統計学再入門⑩】標準化を行う利点

前回までのリンク。

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前回は正規分布についてみていきました。

  1. 正規分布とは何か
  2. 正規分布の標準化
  3. 標準化の利点
最後の標準化の利点について。

正規分布を標準化する利点

  • 平均や標準偏差の違うデータを相対的に比較できる
  • 標準化+標準正規分布表を使うことで最小限の計算で確率を出せる
この2つが利点ですね。

標準正規分布表ってのは以下のようなやつ。


実際に計算して確認してみましょう。

どちらのテストの出来が良い?

数学と英語のテストを受けた結果、以下のような結果になりました。
全体で見るとどれくらいの出来なのでしょうか?

結果

数学

英語

平均

60

80

標準偏差

5

10

自分の点数

55

55


まずは数学から
z=(55-60) ÷ 5 
=-1.0
標準正規分布表から
P(Z=-1.0)=0.3413

次に英語を見ると
z=(55-80) ÷ 10 
=-2.5
標準正規分布表から
P(Z=-2.5)=0.4938

同じ点数でも、数学の方が出来が良いと言えます。

自分より点数が下の人の割合はどれくらいでしょうか?
数学は
0.5 - 0.3413 
= 0.1587

英語は
0.5 - 0.4938 
= 0.0062







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