【統計学再入門⑥】不確かな世界を切り開く確率について

前回までのリンク。

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今回は確率のお話です。


内容は以下の通り。

  • 確率の重要性
  • 確率の測り方の違い
  • 確率変数とは

確率の重要性

現実の世界で100%か0%かのように白黒ではっきりできる事象はそう多くはありません。
不確実性がデフォルトで存在しています。
そんな時に心強いのが確率です。

例えば投資信託AとBがあったとして、それぞれ以下のような確率でプラスかマイナスになったとしたらどちらを選ぶでしょう。


投信A

80%

20%

投信B

50%

50%


かなり単純ですが投信Aの方が安全そうです。

このようにリスクを見える化して人間の意思決定に役立てることができるのが確率というものです。

確率の測り方の違い

2種類あります。
  1. 古典的確率:頭の中で考える
  2. 経験的確率:データを取り計算する

古典的確率

すでにわかっていることに基づき理論的に確率をもとめる方法です。
例えばサイコロなど、それぞれの数字が同じ確率で出ると仮定して計算する。
それぞれの面は6分の1の確率となる。

経験的確率

これは実際に試して確率を計算するやり方。
サイコロの例であれば、100回サイコロを転がして、出た面をデータに取り計算する。

確率変数とは

言葉の通り、確率変数とはなんらかの確率で起きる変数です。
統計学ではあらゆる事象は確率分布をすると仮定しています。
なのであらゆる統計学で扱う変数は確率変数であると言えます。

さらに確率変数は離散か連続かで分けることができます。

離散的確率変数

・数値、または記号で表される
コンピュータで扱える、人数、コイン、日付


連続的確率変数

・数値で表せられる
区切りなく数字が取れる、細かくできるだけ細かくできる
身長、気温など


次回は、離散的と連続的でそれぞれ代表的な確率分布についての話です。

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