【身銭を切れ⑥】生き残ることが合理性

前回まで。

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今回で最後です。


何よりも生存が第一

  • 科学が科学っぽく見えないように、合理性も合理性っぽくは見えない
  • 顕示選好:その人の本心は言葉ではなく行動に現れる
  • 誤りが本当に誤りかどうかは時間が解決する
    • 実際は間違いが重大な発見に至るケースもある
    • 目的に適う結果だけに意味があるわけではない
    • 思わぬ偶然が何かに結びつくこともある
  • 迷信だろうとそれが何かの利益になっているのであれば合理的
  • つまり生存に役立つものは合理的である

あるものをどれくらい本気で信じているかは、その人がその信念を貫くために冒すリスクを見ればわかる。

起こることのすべてが、理由があって起きるわけではない。だが、生き残るものはすべて、理由があって生き残る。 


アンサンブル確率と時間確率の混同

  • アンサンブル確率:集団に対する確率
  • 100人が同じカジノでギャンブルをした場合に破産する確率など
  • 時間確率:一人の人間に対する確率
    • 一人が100回カジノでギャンブルした際に破産になる確率
    • 一度でも破産したら終わり
  • 集団の確率を個人に当てはめることはできない
    • 破産する確率が1%だとすると個人は100回施行するまでにほぼ確実に破産するので100%終わり
  • 破滅の可能性があるものに費用便益分析は無意味
    • 人生は死んだら終わり

まとめ

  • 身銭を切るとはリスクを背負い結果を引き受けること
  • 言葉ではなく実践すること
  • 身銭を切っていない人の意見には何の信ぴょう性もない
  • 成功した人間よりも、失敗した本物の人間の方が優れている
  • 本物は時間が証明してくれる


また忘れたころにもう一度読み返したい本ですねぇ。


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