前回まで。
今回は人生とリスクについて。
中途半端な知識を蓄えたお節介屋
- 現代性の産物であり社会はこうした身銭を切らない人たちに牛耳られている
- 知的バカは自分の理解を疑うことをしない
- 理解できない人を病気に仕立て上げる
- 自分にとって合理的に見えなければ無教養だと断罪する
ニーチェはそういうやつらを「教養俗物」と呼んだ。自分が博識だと思っている中途半端な博識家には、脳手術ができると思っている床屋と同じくらい、気を付けたほうがいい。
静的な格差と動的な格差
- 静的な格差とは格差をスナップショットとして切り取ったもの
- その時点以降を考慮していない
- 動的な格差(エルゴード的)とは、将来や過去の人生全てを考慮したもの
- より平等を求めるのであれば、上位層に転落するリスクを負わせなければいけない
- 金持ちになったら金持ちから転落する、もしくは下まで落ちたら上に上がれるようにすることで格差を是正する
データの多さ
- 確固たる根拠や論理的な根拠がないときほど人は数値やデータに頼る傾向がある
- 反証的な経験論や反例は重要なデータが少しでもあれば証明できる
- 白鳥が白だけではないことを証明するにはブラックスワンを1匹見つければいい
- グラフや表が山ほど使われているということは何かがうまく要約できていないのでは?
反脆弱性とリンディ効果
- リンディ効果とは現時点まで生き延びている期間が長いほど余命も長くなる経験則を指す
- 時間の経過は無秩序の増大と同じ意味を持つ
- 無秩序への対応力が生存力になる
- 時だけがものの運命を評価できる
- 時は身銭を切ることによって作用する
- 害にさらされても生き残ったものが頑健なもの
- リスクテイカーにとって重要なのは時だけだ
古来より伝わり、科学でも確かめられていること
- 認知的不協和:認知の矛盾を解消するために正当化を行う
- 損失回避:いいことよりも悪いことの方が影響が大きい
- 否定系のアドバイス:何が正しいかよりも何が間違っているかの方が理解しやすい
- 身銭を切る:他人の歯では噛めない
- 反脆弱性
- 時間割引
- 群衆の狂気
- 少ないほど豊か
- 自信過剰
- 選択のパラドックスまたは進歩のパラドックス
続きはまた次回。
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