【身銭を切れ①】実践してないなら、黙っててくれ ― 『身銭を切れ』から学ぶ人生の話

最近、ハマっている著者の方の本。

前に一度読んでたのですが、また改めて再読。
テーマとしては人生においてリスクを取ることが必要だよということが書かれています。
前回紹介した反脆弱性の続きですね。

どの著作もそうですが思考の深さと博識ぶりに毎回驚きます。
どんな人でも新たな視点が得られて勉強になるのではないでしょうか。

では早速面白かったポイントをまとめていこう!

リスクを背負い結果を引き受ける

  • 身銭を切ることは発見や学習につながる
  • 説明責任がなく失敗によって不利益がない人たちは何も学ぶことがない
    • また同じことを繰り返す
  • 間違いを思い知らせてくれるのは現実だけ
    • 言葉で納得させることは難しい
  • 身銭を切るという行為が人間の傲慢さを抑制する
外野からなら好き勝手言えますから。
実践するからこそ意見に価値が生まれる。

白銀は黄金に勝る

  • 黄金律:自分がして欲しいことを他人にもせよ
  • 白銀律:自分がされたくないことは他人にもするな
  • 黄金律よりも白銀律の方が頑健
    • 良いことは人それぞれだが悪いことは大抵共通する
    • 否定の道の方が強力で間違いが少ない
  • 対称性の意味
    • ふざけたマネはお互いにやめよう
  • 白銀律を拡張したアドバイス
    • アドバイスが間違ってた場合の罰則がない限り、それを生業にしている人のアドバイスはまに受けるな(エージェンシー問題)
反脆弱性でも否定の強力さは書かれていましたね。

顕示選好

  • 大事なのは議論に勝つことではなく、勝つこと
    • 言葉ではなく現実で勝たなければいけない
    • 実践家は説得することではなく、実践することで勝つ。
  • 顕示選好:言葉よりも行動に人の本心は出る

語るものは実践するべきであり、実践するものだけが語るべきである。

身銭を切らないと愚鈍になる

  • 当事者にならないと身が入らない
    • 航空機の安全点検は自分が乗るものであればしっかりやる
    • 自分が使用するアプリであれば、バグをしっかり潰す
  • 自分に関係あるものは苦労せず学ぶことができる

自分の意見に従ってリスクを冒さない人間は、なんの価値もない。

リスクを負い結果に責任を持たない人の言葉になんて踊らされたくないものです。
見るからに健康じゃない人の健康法なんて誰が試したいと思うのでしょうか。

次回はエージェンシー問題や非対称性について見ていきます!

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