前回まで。
今回はエージェンシー問題や非対称性についてみていきましょう。
アドバイスの倫理
- 営業の一環としてアドバイスをするのは根本的に倫理に反する
- 倫理の方が法律よりも頑健
- 法律は変わるが倫理は変わりにくい
- 顧客に誠実であるには情報を明かす必要がある
スケール変換
- 拡張や一般化は無為にできるものではない
- 都市と国家は違うし、家族と都市は別物
- 倫理原則にはそれ以上拡張できない限界がある
- 社会主義はある程度以上まで規模が大きくなると機能しなくなる
- 個人がズルをすれば利益を上げられる
少数決原理
- 複雑系は構成要素から全体のふるまいを予測できない
- 個々の性質ではなく部分同士の相互作用が重要
- 少数決原理:少数の非妥協的集団が大多数に影響を及ぼす
- 障害のある人は通常のトイレを使わないが、健常者は障碍者用のトイレを使える
- ピーナッツアレルギーを持つ人は絶対にピーナッツを食べれない
- 機内食などでピーナッツが入ることはまずない
- アレルギーだったら取り返しがつかない
- 全員英語は喋れるが一部の人がドイツ語が話せないとしたら、英語が選択される
- 少数派集団の比率が空間分布で均等である場合に成り立つ
- 一部の小さな地域のみにいるでは成り立たない
- 地域、村、国全体で同じ比率でなければいけない
- 少数派に対応する費用が小さい場合に成り立つ
- ピーナッツがなければ困る人がいなくなるならメニューから取り除くだけでよい
くり込み郡
- 一人がかたくなな選択を行うことでその他の柔軟な人たちも従う
- 家族の一人が遺伝子組み換えの食品を食べない場合、その他の家族がどちらでもいい派なのでオーガニックにそろえることになる
- この家族がパーティに参加するとなるとまた同じくオーガニックにそろえられる
- 同じようなくりこみが続いていく
- 拒否権効果:集団内の一人が拒否権を行使して集団を操る
- チェーン店が人気な理由はまずまずの料理が担保されているため
- 知らない店でまずいものを出されるよりは無難を求める
- 拒否権を行使されないから選ばれる
道徳は少数派によって作られる
- ほとんどの人は受け身であまりきにしていない
- 過激で他人に考えを押し付けたがる人の意見が広まりやすい
- これはよい方向にも悪い方向にも向かう
今回はここまで。
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