前回まで。
今回は人間の知識に対するうぬぼれなどを見ていきましょう!
知識に関するうぬぼれ
- 人は自分の未知を過小に見積もり、知っていることを過大に評価する
- 将来に関わる意思決定にはこのゆがみが必ず関わる
- 情報は知識を妨げる
- 些細な細かい情報を追っても無駄だし毒にもなる
- 人はいったん仮説を立てると、それに取り憑かれてしまう
- 結果、関係ないノイズを情報と勘違いする
- アイデアを手放すのは難しい
- 新しいニュースを見るほどノイズに埋もれていく
そもそもどうして、私たちはこんなにも予測をするんだろう?いやそんなもんじゃすまない。もっと面白い疑問:どうして私たちは、自分の予測の成績のことは話さないんだろう?どうしていつも大きな事件を予測できないのが分からないんだろう?私はこれを、予測のスキャンダルと呼んでいる。
意味ある専門家
- 専門家問題を扱っている文献は多い
- 専門家は本当に専門家として意味があるのか?
- 専門家が意味があるのは動かないものに対して
- ルールがあり過去から未来が推測できる
- 動くもの、過去に前例がないことが起きるところでは専門家は意味がない
- 経済学者、金融予想屋などなど
商務省だか財務省だか貿易商だか似たような誉高き役所だかが発表する経済指標が流れた。ああいう数字が何を表しているのか、私は全然知らなかったし、わざわざ知る必要もないと思っていた。だから、経済指標なんかほんとにどうでも良かった。
予測は難しすぎる理由
- 歴史的な事件を予測するには技術進歩を予測する必要があり、技術進歩は本質的に予測不可能
- 発明される前に分かっているならその時点で作られるはず
- 将来に何かを期待すると今期待するなら、その何かを既に期待している(反復期待値の法則)
- 三体問題
- 先の予測になるほどより正確に予測できないと誤差が大きくなる
- 太陽系に惑星が二つしかなく、それらの軌道に影響を与えるものがない場合予測が単純
- しかし第三の物体を加えるととたんに予測が難しくなる
- バタフライエフェクト
今回はここまで。
コメント
コメントを投稿