前回まで。
今回は死人に口なしというお話など。
物言わぬ証拠
- 失敗した事例は闇に葬られていることが多い
- 死んだ者は語らない
- 特にスーパースター効果があるような領域で発生しやすい
- 同じような才能を持つ人は他にもいたが、偶然によって特定の人物のみが大成功する
- その結果、この人には特別な才能があるのだと勘違いが起きる
- 何が成功をもたらしたかを分析するには失敗例の特徴も研究しなければ分からない
- このバイアスは大きな影響を及ぼすときにこそ、一番見えなくなる
- 例えば失敗したら死ぬのであれば、死人は語ることができないので失敗が見えなくなる
安定性の幻想
- 一番深刻な物言わぬ証拠の例
- 過去に侵したリスクを過小評価する
- ただ運がいいだけで生き延びただけなのに、後から振り返るとそんな危険ではないと思ってしまう
- ダニエルカーネマンの示した証拠
- 無知、確率が分からないがゆえにリスクを取ってしまう
- 何も知らないからこそリスクを取っている
大抵のリスクテイクは無知によるものなのだと。
僕も自転車でトラックに巻き込まれそうになった経験あるなぁ。
お遊びの誤り
- 枠内の知識と枠外の知識
- プラトン的知識と非プラトン的知識
- 現実世界の知識と机で学ぶ知識
- 現実には未知の未知が溢れている
- ギャンブルは消毒されて飼い慣らされた不確実性
- 事前に確率がわかっている
- 現実ではオッズは自分で見つけなければわからないことが多い
- リスクの大部分はモデルの外側からやってくる
私たちは確率論でうまく辿れるゲームを例として使い、そこでみたことが一般にも当てはまると思い込む。さらに、日常一般で運の役割を過小評価しがちなのと同じで、私たちは偶然に左右されるゲームでは運の役割を過大評価しがちだ。
今回はここまで。
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