前回まで。
今回は知識や理論の落とし穴などについてみていきましょう。
歴史は不透明
- 歴史を見ても起こった出来事はわかるが、それに至る筋書きは見えない
- 出来上がったものを見ても、その過程を完全に把握することなどできない
- 不透明の三子
- わかったという幻想
- 複雑なことを理解しないままわかったと思い込む
- 後付けの解釈
- 起こった後に物事を解釈してしまう
- 実際に起きたことを過大評価する
- 人は自分を巧妙に騙せる
- 事前にわからなかったのに後になってからわかっていたと言い出す
- 予測できなかったことをいつまでも学ぶことができない
人間には分類が必要なものだが、そういう分類が絶対のものだと考え始めて、境目が曖昧だとか、ましてや分類を変えようとかと他人が考えるのを妨げるようになったら、それは病気だ。
塊を作る危険性
- 分類など単純化をする場所にはブラックスワンが現れる
- 複雑性が減ってわかりやすくはなる
- プラトン性が黒い白鳥を呼ぶ
- 科学が導き出した結論のいくつかはブラックスワンを過小評価しているので、現実には使い物にならない
月並みの国と果ての国
- 月並みの国の仕事
- 拡張不可能な仕事
- 歯医者やマッサージ師など一定の時間に稼げる量がある程度決まっている
- 果ての国の仕事
- 拡張可能な仕事
- 仕事量や仕事時間で単純に増えない、格差は激しい
- トレーダーなど
- おすすめの仕事は月並みの仕事
- 果ての国では努力と成果が釣り合わないし、運に大きく左右される
拡張可能性と不確実性
- 月並みの国では一つのサンプルが全体に大きな影響を与えることはない
- 体重で言えば一番重い人がサンプルにあろうが全体に与える影響は誤差に等しい
- ある程度サンプルを取れば全体像が把握できる(突飛な外れ値はない)
- 知っておくべきデータは手に入る
- ある程度予測ができ予測に支配される
- 果ての国では少数のサンプルが全体に大きな影響を及ぼす
- 財産など一部の人が99%を独占している
- 物理ではなく情報としての数量(社会に関係する)
- ある程度サンプルを取ったところで全体像は分からない(圧倒的な外れ値が見つかってない可能性)
- 極端なデータが全体に影響し、それがいつ現れるかもわからない
- まぐれに支配されており予測ができない
今回はここまで。
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