前回まで。
今回はオプション性のお話し。
オプション
- オプション
- 選択肢
- 権利はあるが義務はない
- 例えば自由参加のパーティーには参加する権利はあるが義務はない
- オプションはダウンサイドよりもアップサイドを増やし、反脆さを促進する
- 金銭的、時間的な自由は究極のオプションである
- 何をするのか、しないのかをお金や時間に縛られない
- 脆いシステムにはそもそもオプションがない
- 反脆いシステムでは、最善のオプションを選ぶ能力が必要
オプションの性質
- オプションは良い結果のみに意味を持つ
- 平均よりも平均からのばらつきがよい
- 作家、芸術家、哲学者は大勢に仕事を認められるよりも、一部の熱狂的なファンがいる方がずっと良い
- 批判は関係ない
- 本の売り上げには負の領域がない(買われるか買われないかであり、全く買われなくても0)
教育が富を生み出すわけではない
- スイスの学校教育の水準はかなり低いがそれでも経済的に強い
- 実証的調査でも国全体の教育水準が上がっても所得が高まる証拠はない
- 教育→富と経済成長ではなくその逆
- 教育に意味がないのではなく、教育水準が上がったとて経済にいい影響があるわけではないという事実がある
グリーン材の誤謬
- グリーン材とは乾燥していない木材を指す
- GREENは乾燥していないと言う意味
- グリーン材で成功した人がグリーン材を緑色に塗った木材と勘違いしていた話
- そのような知識がなくとも成功はできる
- 外から見えづらく、扱いづらく、説明しづらい知識と明示的な知識でどちらが必要なのか勘違いしてしまう現象を「グリーン材の誤謬」と定義している
- いろいろな知識を持っている人ほど初歩的な物事を見逃す
- 行動は物事の核心を浮かび上がらせる
学問は手柄を横取りする
- 机の上での理論ではなく、多くの功績は実践から偶然見つかったものが多い
- 当時のトレーダーに学のある人はいなかった
- 実践を通じてトレードを学んでいた
- 実際にトレーダーはモデル化される前から非常に高度な予測を行えていた
- 実践家は書かない。ただ実践する。
- 理論を実践するのではなく、実践から理論が生まれる。
実践から生まれたもの
- ジェットエンジン
- エンジンを動作させるのにエンジン理論はいらなかった
- ピラミッドや大聖堂など美しい建物
- 幾何学ができるずっと前からこういった建物は作ることができた
- 後付けで数式や理論があてはめられている
長くなってきたので今回はここまで。
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