前回まで。
反脆さを発揮するためにはどんな戦略が必要なのか見ていきましょう!
脆いカモ
- 一般的に予測は不可能である
- 予測に頼る人たちが高いリスクを取り、そのせいで問題が起きるのは予測可能
- 予測に頼る人は予測ミスに脆い
- 数値的な予測は人をリスクテイカーに変える
- 脆いカモとは正反対の行動をとることで反脆くなれる
- 脆いシステムを見つけその崩壊にかけることで利益を得る
著者の成功もシステムの崩壊からが主ですね。面白い。
人生からダウンサイドを減らす
- ストア哲学とは運命に対するある種の無関心
- ストア哲学者は災難をあえて求めて、贅沢を軽蔑する
- セネカ流のストア哲学は運命に対して反脆い
ストア哲学の心を頑健にする法
- 成功は非対称性を生み出す
- 得るものよりも失うものがはるかに多くなる
- 脆い状態となる
- お金が増えると、もはやお金が増えることでの喜びは減り、失う痛みの方が大きくなる
- どんな事象にもいいことと悪いことがあり、これがイコールでないということが非対称性
- 環境がもたらす感情に依存すると服従関係が生まれる
- 財産に依存するほど財産は私たちに罰を与える
- 楽観的な見積よりも最悪の状態を想定することで感情への打撃を抑えられる
現代の真のストア哲学者とは、恐怖を思慮深さに、苦しみを教訓に、過ちをきっかけに、そして欲望を実行に変えられる人だと考えている。
根本的な非対称性
- 失うものが何もない人は得るものしかないので反脆い
- ダウンサイドよりもアップサイドの方が多い場合、平均的にみると変動は利益になるので反脆い
- 脆弱性
- 得るものよりも失うものの方が多い
- アップサイドよりもダウンサイドの方が多い
- 悪い意味での非対称性
- 反脆弱性
- 失うものよりも得るものの方が多い
- ダウンサイドよりもアップサイドの方が多い
- 良い意味での非対称性
脆さを軽減する
- 反脆さを実現する最初のステップはダウンサイドを減らすこと
- 経路依存性
- 重要なのは最終結果ではなくそこに至る経路である
- 最初にデザートを食べてメインディッシュを食べるのでは逆の方が良い
- 壊れたものは永遠に直らない
- 経路依存性によって生じる脆さは無視されがち
- バトロワで言えば生き残るのが大事なのに敵を倒すことを最優先にしてしまう
- 死んでしまえば元には戻れない
- 投資でも潜在的に破産するリスクがあるならリターンなどないに等しい
- 崩壊したら全てが無意味になるのだから、まずは崩壊しないシステムを考える必要がある
バーベル戦略(二峰性戦略)
- 両端に極端なものがあり真ん中には何もない
- ある部分では安全策を取り、別の部分では小さなリスクをたくさん取る
- 中間のリスクは取らない
- 金融の例
- 資産の10%をハイリスクなものに投資しているとすると、資産の10%を失うリスクはあるがリターンは青天井
- 資産の100%を中程度のリスクのものに投資していると、リスクの計算違いで破産する可能性がある
次回は反脆さを促進するオプションについて。
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