【反脆弱性④】何かをしている気になって害を与えてくる人たち

前回まで。

,


前回からの続き。


医原病

  • 治療における負の側面を医原病という
    • 医者が原因の病気という意味
    • 医療被害のリスク
  • 科学の進歩によって医原病は増えていった
    • 現代性の仕業
  • 現代になって次第と意識され始めた
    • アメリカでは今でも医療ミスでの死亡は自動車事故の3〜10倍
    • 医師に起因する死はどの種類のガンよりも多い
  • 医原病は表面化しないことも多い
    • 後になってわかる
  • エージェンシー問題
    • 当事者の個人的利害とサービスの受け手の利害が一致しない
    • 株式ブローカーや医者にこの問題が存在する。
    • つまり顧客のためでなく自分の利益につながる助言をしがちである。

何かをすることによって、良いことをした気になるのが人間の性というものでしょう。

浅はかでない干渉主義

  • 医原病のように浅はかな干渉によって見えないリスクを背負わされることは多い
  • 干渉しなくて良い時に干渉せず、干渉が必要なときに干渉させるにはどうすれば良いか
  • 一般論
    • 企業、空港、汚染などの規模、集中、速度の制限のための介入は良い
    • ブラックスワン的なリスクを緩和する
    • 道路に速度制限があるのは、速度が上がるほど事故のリスクが高まるから
  • システムに干渉する場合と放任する場合の体系的なルールを定めるのが必要

先延ばしの妙

  • 先延ばしは自然の成り行きに任せて反脆さを働かせる
  • 干渉への抵抗として先延ばしを行う
  • 不自然に介入するよりも時の流れに任せたいい場合もある
  • 手近な情報に飛びつくのを防ぐ手段でもある

ノイズと信号

  • 役立つ情報と役に立たない情報
  • 情報をたくさん受け取るほど過剰反応を起こしノイズを信号と間違えやすい
  • 干渉主義を和らげるには情報をなるべくありのまま供給する必要がある

脆さをコントロールするには

  • ①間違いが起きても崩壊しない、もしくは利益になるようなシステムを考える
  • ②世界は変えられないので問題や予測ミスにたいする頑健なシステムを作る
  • ③反脆さとは時の流れの下で物事を進める仕組みである
  • 事故を予測するよりも事故が起きても大丈夫な設計にした方が良い

次回からはもっと具体的に反脆さを身につけるための方法を見ていきましょう!


コメント