前回まで。
反脆弱性とはどういったものなのか引き続き見ていきましょう!
命あるものはある程度反脆い
- 変動の原因や範囲によって反脆くもなれば脆くもなる
- 人間の老化は加齢と不適応の組み合わせである
- 加齢は避けられない
- 不適応とは人間の体と環境のミスマッチによって起きる
- 狩猟採取民は死ぬまで健康体
- 現代病という人工的な老化
複雑系と非複雑系
- 単純な反応を返す人工的な装置は中身が複雑であっても複雑系ではない
- 相互依存性がない
- 同じ原因と結果がある
- 生物や生態系は複雑系
- 相互依存性が大きい
- 原因を特定することは不可能
- 複雑系の核心
- 情報がストレスを通じて構成要素へと運ばれる
- 人間の体はストレスやホルモンなどのメッセンジャーを通じて情報を得ている
- 因果の不透明性
- 原因と結果がわからないので予測がしづらい
ネイチャーに載った骨に関する論文
- 従来は老化によって骨が弱くなると考えられ、これは一方通行と考えられていた
- しかし、その逆もあり得ることがわかった
- つまり骨密度の低下や骨の健康の悪化は老化、糖尿病、生殖機能の低下につながると
- やはり筋トレが最強
ランダム性こそが人生
- 気分の浮き沈みはクリエイティブにつながる
- 言語習得に一番いい方法はその言語しか喋れない状態で、緊急の問題を解決するためにコミュニケーションすること
- 観光客化という現代病
- 人間を機械的で単純な反応を返すものとして扱う
- 快適性、利便性、効率性の追求の結果
- 教育制度、ジムのマシン、電子カレンダーなど人生を台本のようにする
- 目的志向の考えは実存的な自我を傷つける
- 完全に予測可能なものは退屈
- ランダム性こそが人生に色を与える
- 現代では予測可能な慢性ストレス障害が蔓延っている
- 急性よりも慢性のストレスはタチが悪い
反脆さの階層構造
- ある人の反脆さには他人の脆さがある
- 個々の起業家が脆く、失敗率が高いからこそ起業というシステムは成り立つ
- 失敗による利益は他者、集団全体へ移転されることが多い
- 進化は反脆さによって成り立っている
- 遺伝子は個々の利益など考えていない
- 一定の脆い個体が消えてもその分、環境に適応した個体が遺伝子を残せる
間違い
- 失敗を糧にできるシステムは反脆い
- 航空会社など墜落事故などがあるたびに次の失敗の確率は低くなっていく
- 経済システムは脆い
- 一つの失敗が波及していく
- 飛行機の場合は、一つが墜落しても他に影響があるわけではない
- 失敗が起きても小さく互いに独立しており、失敗同士が負の相関関係を持つ
- 失敗によって将来の失敗確率は減る
- 銀行の場合、破綻するたびに次の破綻する確率は上がる
- 経済であれ進化であれ、個々が脆く失敗するからこそ成長していける
- 失敗は次への情報を残す
- その情報を元に次に望める
続きはまた次回。
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