投資についての本を読んだことある方なら一度は聞いたことがあるナシーム・ニコラス・タレブの本。
経済、金融から、人生、そして愛まで――。この不確実な世界で私たちがいかに生きるべきか、すべてに使える思考のものさし「脆弱/頑健/反脆弱」をもとに解き明かす。
この方の卒業式のスピーチがお気に入りです。
タレブさんの有名なのはブラックスワンという本で、僕も最初はこの本を読みました。
そこから考え方や人生への姿勢がかっこいいなと思い、ほかの本なども読んでみている。
結構難解というか独特な書き方をされる方で、内容も結構多いので読み通すのには苦労しますがかなり面白い。
それでは早速面白かった内容についてみていきましょう!
反脆さとは
- 反脆弱は衝撃を糧にする
- 反脆いものはランダム性や不確実性を好む
- 反脆さの仕組みを理解すれば予測に頼らずに意思決定を行える
- ランダムな事象による損失よりも利益が大きければそれは反脆い
- その逆は脆い
- 変動性、ランダム性、ストレスを取り除くのは脆弱につながる
- 身銭を切らない逆英雄
- ランダム性のダウンサイドを他者に押し付け、アップサイドを自分の懐に入れる
- リスクは他者に押し付け、メリットだけを享受しようとする輩に気をつける
一定のストレスが必要
- システムには一定のストレスがあった方がかえって良い
- ホルミシスなどの考え方
- 人間は文脈に沿って物事を理解する
- 領域依存:特定の分野の知識を他の分野へ応用できない
- この変換能力が人間にとって重要である
イノベーションを生むもの
- 大抵はランダム性のネガティブ面に注意を向けがち
- 株の暴落、PTSDなどなど
- しかし、反対にプラス面も存在しうる
- イノベーションは必要に駆られることから生まれる
- トラブルに足を突っ込め
- 失敗への過剰反応でエネルギーが解き放たれた時に生まれる
- 過剰補償のメカニズム
- 逆ホルミシス:ストレスややりがいがなく補償不足な状態
- 仕事で疲れている時は運動した方がリフレッシュできるなど
冗長性
- 冗長性:リスク管理の性質
- 人間で言えば目玉は二つあるので片方潰れてもまだ見える
- 貯金も冗長性の一つと言える
- 過剰補償は冗長性の一種である
- 人間は過去最低(または最高)のケースを将来も最低(もしくは最高)と思い込む
- 過去よりも酷い結果は起こり得るのに、それに備えていないので損害を被る
- 過去最低よりも悪い状況を想定して冗長性を持たせなければいけない
情報の半脆さ
- 自分の名声を守ろうと努力するほど名声に傷がつく
- 秘密にしようとするほど広まっていく
- 禁止されていることほどやりたくなる
- 炎上商法
- ニュートラルよりもネガティブの方が拡散される
現代ではストレスやランダム性など不確実性を無くすような動きが多いがそれはかえって逆効果になる。
ランダムな事象を完全に防ぐことなどできないし、そこから逆にメリットが得られないかを考えることで反脆くなれる。
何やらちんぷんかんぷんかもしれませんが、この後の話を見ていくとだんだん理解が進んでくるのではないかと思います。
続きはまた次回。
コメント
コメントを投稿