【無⑤】変えられるものと変えられないものを識別する知恵

前回まで。



神よ
変えることのできるものについて、
それを変えるだけの勇気をわれらに与えたまえ。
変えることのできないものについては、
それを受けいれるだけの冷静さを与えたまえ。
そして、
変えることのできるものと、変えることのできないものとを、
識別する知恵を与えたまえ。

引用:https://www.seig.ac.jp/edu/inori.htm 


前回は悪法についてでした。
今回は悪法の対策にもつながるお話。

悪法にどう立ち向かえば良い?

  • 悪法を消し去ることはできるのか?
    • 真正面から立ち向かうのは逆効果
    • 抵抗することは苦しみを生む
  • 抵抗の心理学
    • 運動の実験で不快を拒絶するよりも、不快感はつきものでしょうがないと受け入れた方が苦しみは減る
    • 他にも抵抗するほど、心拍数や不整脈が起きやすかったり、ストレスに弱くなったりする
  • 不幸を紛らわせるような行動は逆効果である
  • 現実に対して積極的に降伏しよう

何かに期待し執着する姿勢が余計に苦しみを生む。
非常にわかりみが深い。

抵抗の典型例

  • 引きこもる
    • 他者との関わりを避ける
  • メタに身を置く
    • ネガティブ感情を押し殺し、他人事のように捉える
  • 刺激に頼る
    • ネガティブ感情から逃げるためにアルコールなどに依存する
メタに身を置くはよくやってしまうなぁ。


現実への降伏

  • 反芻思考
    • 押さえつけようとせずただ思考を観察する
  • 身体イメージ
    • 完璧な美男美女にはなり得ないことを受け入れる
  • 失敗の記憶
    • 一度振り返れば十分だし、過去を変えることはできない
  • 自分の性格
    • 簡単には変えられないのだから、そういう性格として受け入れる
  • 自分の感情
    • ネガティブに抵抗せず観察する

本の中では降伏のスキルを身につけるためのワークシートも用意されています。
これはたまにやってますが、だんだんと抵抗することが少なくなってきた気がします。
「今抵抗しているな」というメタ認知がだんだん育ってきている感覚。
まぁそれでも抵抗の誘惑はいつでも来るんですが。。

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