【無⑥】悩みの9割は“自分ごと”にしすぎている:苦しみを生み出す思考を止める方法

前回まで。


前回までは苦しみへの対症療法的な話でしたが、今回からは根本的に物語が作られないようにする、ズバリ無我を導くにはどうすれば良いのかというお話。

自己を解体する

  • 物語そのものが浮かばなくなるようにする
  • 自己を手放すには不安が伴う
  • 物語の発生は常に行われているし、物語によって駆動していることを認識すらできない
  • 自己を解体するために必要なのが「停止」と「観察」

物語の発生を止める

  • 禅問答
    • 答えのない問いを考え続けると、思考が麻痺し自己が消える
  • 詠唱
    • 同じ語句を繰り返すとDMNの活動が低下し物語発生が減少する
  • 音楽も同じような効果を持つ
  • DMNは自己に関わっており、これを止めれば物語もやむ

観察の力

  • 脳内に浮かぶ物語をただ見る
    • 科学者のように観察し続ける
  • 苦しみを拗らせる人はあらゆることを自分ごとにしている
    • 軽い頭痛、他人の喧嘩、不安などなど
  • 観察することで自分ごとではなく単なる事象と捉える
    • そうすると使わない筋肉が衰えるように、自分ごとに結びつける能力も弱まる
これが難しいんですよねぇ。

停止の力で物語の強度を限界まで下げ、観察の力で物語を現実から引き離す。
この2つが無我を達成するための最後のスキルです。

 

停止と観察のトレーニングのポイント

  • 自分のレベルに合ったトレーニングでないと逆効果にもなる
  • 効果的に行うために気をつけたいポイント
  • ①漸進性
    • 強度や負荷を少しづつ上げていく
  • ②脆弱性
    • ストレス下にある人、悪法が強い人、健康を害している人はネガティブが増幅する可能性がある
  • ③受容性
    • 抵抗のために瞑想を行ってはいけない
    • 嫌なことを避けるため、メリットを享受するためなどなど
  • ④縁起性
    • あらゆるものは繋がってできている
    • 自分も社会や他者の中で生きている
    • この考え方がないと、観察によって自己が増幅する
  • ⑤超越性
    • 自分の理解を超えたものに触れた時の感覚
    • 身の回りでも見つけることができる(よく考えたらすごいなぁと思えること)

特に受容性は気をつけたいところですね。
下心ありありで瞑想しちゃってますから。
具体的なトレーニングは本に詳しく載っております。

観想(オープンモニタリング法)

  • 約920時間ほど行うとDMNの働きの減少が認められた
  • 毎日30分を3ヶ月続けると客観性が上がる
たまにやってますが、この辺を目標に頑張ってみようかな。


次回が最後かな。
最後は無我がもたらすメリットについてメモしていきます。


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