前回まで。
前回からの続きです。
忍耐が強みになる
- 誰もが急いでいる社会では、急がない人が優位に
- 深い仕事を行うことができる
- 今の体験を楽しむことができる
- わからない、できないと言う不快感に耐える
- 新しい事を学ぶ時、不快感に耐えられなければ学ぶことなどできない
- 早く何とかしようとせずじっくり考える時間が必要
- 問題があることが人生である
- 問題とは自分が取り組むべきことであり、それがなくなれば人生でやることがなくなる
- 働く時間は短い方が生産的
- 学者の執筆時間を調べると、短い方が生産的である傾向が見える
- 1日で短ければ10分程度、長くても4時間で必ず週末は休んでいる
- 成果をあせることなく日々少しでも取り組む
- 創造的な仕事に焦りは禁物
- オリジナルは模倣から生まれる
- 多くの人と同じ道を辿ってから出ないと、オリジナルであることはできない
ディープワークですねぇ。
不確かさへの不耐性は科学的にも関心が寄せられているようですね。
時間はネットワーク財
- 一人の時間だけでは意味がない
- 他の人とシェアする時間も必要
- 休暇のパターンと幸福度について調べた研究では、同時に休暇を取る人の数と幸福度は比例していた
- 他の人が働いてると思うとリラックスできないから?
- 個人主義によって一人の時間が増えている
- バラバラなスケジュールによってみんな生きてる
僕は一人の時間が好きなので増えるのはうれしいです。
が人と予定合わせるときはお互いのスケジュールがあってないと厳しいよねぇ。
ほどほどに意味のある人生
- 何か大きなこと社会にインパクトを与えるようなことをしないと人生に意味はない?
- それでは大半の人間の人生に意味がなくなってしまう
- 宇宙的無意味療法
- 宇宙の歴史から見れば人間は本当に小さい
- 宇宙はそんなことは気にしていない
- 僕が生きようが死のうが何も世界は変わらない
- どんな技術的ブレイクスルーが起きようが、宇宙の小さな惑星である地球の人間という一つの種族の中の出来事
- 自分の人生にとって意味のある事は何だろうか
時間は支配できない
- 支配できないものを支配しようとすると苦しみが生まれる
- 不可能で失敗の連続だから
- 時間に確実性を求めると人生はずっと準備前のようになる
- 支度が整うまで人生が始まらないような感覚
- 現実には、やりたいことをすべては出来ないし、やるべきことはすぐには終わらないし、何かを捨てることは避けられないし、他人との関係がうまくいく保証はどこにもない
- 目の前の現実を生きること以外に人間にできることはない
- 有限であることの苦しみを避けることはできないが、それに抗うことで生まれる苦しみは避けられる
- 一の矢は避けられないが、自分で打つ二の矢は避けられる
現実逃避
- 将来への不安への対処としての現実逃避
- 先延ばし、気晴らし、コミットメント恐怖症、一度に大量の仕事を受ける、生産性信者
- 自分がコントロールできるという幻想にすがるための手段
- 心配性もそう、自分が物事を決められる立場にいると勘違いしている
- どれだけ不快だろうが自分の欲しているものにつながるならやるしかない
- 自分の価値観に従う
Tips
- 取り組むタスクは制限する
- 終えたら追加する
- 一度に取り組むプロジェクトは一つ
- やるべきことを無駄に増やさない
- 他人に時間を使う
- 自分ばかりだと効率性の罠にはまりガチ
- 何もしない練習をする
本書は一貫して現実を突きつけてきて、中身的にはネガティブに感じる部分もあるかもしれませんが、それが現実を見るということです。
現実は明るい面だけではないし、辛いことや苦しみが必ずある。
それを避けようとすれば自分で自分を追い込むことになる。
ですがこの事実を受け入れれば、ある種のあきらめと執着からの解放によって、生きるのが楽になるはず。
また年を取ってから読むと面白そうな本です。
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