現実逃避としての努力──なぜ一生懸命でも虚しいのか? ー人生の限界と向き合う②ー

前回まで。


続きで面白かったポイントを見ていきましょう!


効率化は逆効果

  • どの収入層でも時間への焦燥感や不安は見られる
    • 忙しさの感覚は高収入になるほど強くなるかも
  • 成果主義が強い中では常に働くことが要求される
  • 効率化したところで新たなタスクがわいてくる
  • すべてをやろうとすると優先順位がつけられなくなる
    • 結果、大して重要ではないことに時間を使ってしまう
  • 人生の全てを体験することはどうあがいてもできない
    • であれば自分に体験できることを大事にしたほうが有意義
  • 便利さ、手軽さが最善ではないこともある
    • 人との関係が薄れたり、支払が簡単すぎてつい買いすぎてしまったりなどなど

人生の有限性

  • 人生は限られており何かを選択することは何かをあきらめることに他ならない
  • この有限性から逃げたいという欲望へ抗わなければいけない
    • 気晴らしを求めたり、忙しさに没頭していては無為に過ごすことになる
    • 自分で後戻りできない決断をする恐怖から世間に決断をゆだねる
    • これは自分の人生を空っぽにして、他人に人生を決められている
  • 限られていると自覚したとき、人生がよりリアルに感じられる
    • 余命などで自分の終わりが見えたときなど
決断することから逃げてはいけない。

やらないことを見極める

  • タスクを上手に減らすための3原則
  • ①自分の取り分を取っておく
    • やりたいことがあるならあらかじめ時間を確保しよう
    • でないと他のことに時間を持っていかれてしまう
    • タイムボクシングだぁ
  • ②進行中のタスクを制限する
  • ③優先度中を捨てる
    • 最重要とまではいかないが適度に魅力的な選択肢を捨てる
    • 他に良い選択肢があると誘惑に負けてしまう

どんな形であれ、可能性を消したくなくて、結論を出すことから逃げている。現実にはトレードオフが存在する。何かを選べば何かを失うことは避けられない。

注意は生きていることそのもの

  • 人生とはすなわち自分が注意を向けたものでできている
  • どれだけ環境がよかろうが、または悪かろうが、注意の向ける先次第で変わってくる
  • アテンションエコノミー
    • SNSなど人の注意をお金に変える仕組み
    • 炎上、フェイクニュースなどが利益となる
    • 見てる時間以外も奪われる
      • 通知が気になる、目の前の体験をどうツイートしようか考えるなど

苦痛からの逃避

  • 苦痛から逃げようとするとさらに苦しくなる
  • 有限性からの逃避
    • 限界からの逃避を行おうと忙しくする
    • しかし、焦りは増すばかり
    • そのうえやりたいことを先延ばしにしてしまう
  • デジタルデトックスをしたところで気晴らしの欲求がなくなるわけではない
  • 現実逃避をやめなければ本当の意味で苦痛から解放されることはない
    • 気晴らしに逃げるのではなく、苦痛や退屈を見つめること
    • 全てをこなすことはできない、ならばできることを淡々とやるしかない

今回はここまで。

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