前回まで。
前回からの続き。
時間は自分の思い通りにはならない
- 未来を予測することは不可能
- 人は確実性を好む
- 故に未来の不確実性に抗おうとする
- しかし、確実な未来などどこにもないのでストレスの連続になる
- 人生は思わぬ偶然の積み重ねである
- 確実な未来など求めるだけ無駄
- 未来をコントロールしたいという執着を手放そう
- 計画とは現時点での意思表示に過ぎず、未来を確実にしてくれるものではない
計画に執着しないほうがよいですね。
タイムボクシングなんかやっていると、完ぺきにこなしたい気持ちがわきますが、それに抗わなければ。
時間の道具化
- 時間をうまく使おうという強迫観念
- 理想的な未来のための通過点になる
- いつか何かをしたら
- いつか仕事が落ち着いたら本当に好きなことをやるのように
- 現在を永遠に先延ばしにする
- そのいつかは永遠に来ない
- どの瞬間も人生にとって最後の瞬間である
- 同じ時を経験することは2度とできない
- かといって今を楽しもうとするほど楽しめない
- 体験よりも楽しめているのかという思考が邪魔をする
- 今を自分から切り離して見つめることは道具化と一緒
- 自分は今ここにいるという事実に気づくこと、今という瞬間に自分が含まれているのだということに気づく
- 今を生きるとは、今ここから逃げられないという事実を受け入れること
どう考え行動しようが今以外を生きることはできない。
自分自身を将来のための手段として使うという自虐的な行為を、僕たちはあえて選んでいる。そうすれば、自分の人生をコントロールしているという全能感が手に入るからだ。
余暇の意義
- 余暇それ自体が目的のはずなのに、何かの目的のための余暇になっている
- 生産的に働くため
- 裕福な人ほどこの傾向が強い
- 選択肢があるが故にもっと他にやるべきことがあるのではという疑念が生まれる
- 昔は余暇が生活の中心となっていた
- 働きすぎは悪というのが通念だった
- 時給労働の出現によって、余暇は仕事のための回復期間に成り下がった
- 休みを有意義に使うや無駄にしてしまうというのは奇妙な考え
- 将来に向けた行動なんて考えずに過ごすのが本来の余暇では
- 怠惰を受け入れ、それに抵抗する不快感を受け入れる
- 何の意味を感じられなくても、何のためにやるかわからないようなことも好きであればやった方がいい
なぜ生産的に働くために休まなきゃいけないのだ?海辺でのんびりしたり、友達と食事したり、ベッドでゴロゴロするのに、なぜ仕事のためという言い訳が必要なんだ?
非目標性の活動
- 何かのためにやるのではなく、それ自体が目的の活動
- 目標は達成していなければ不満だし、達成すれば目標がなくなってしまうので不満になる
- 目標達成のジレンマ
- 副業がもてはやされているのは、単なる趣味ではなくお金のための口実ができるから
- ただの趣味よりも受け入れられやすい
結果が全てではないし、結果なんて気にしない方がいい。結果はいつも後からついてくるもので、後からではいつだって遅すぎるのだ。
現実は思い通りにはいかない
- 自分の思い通りにしたいという態度が苦しみを生む
- 無で言うところの権外への抵抗
- 忙しさへの依存はアルコールなど物質依存と似ている
- 不安からの逃避など、感情コントロールとしての依存
- 有限性から逃げるための依存
- 不安を感じる隙を与えないために何かを詰め込む
- アルコール依存の原因はコントロールできない感情をコントロールしようとすること
- 一時的には凌げるが、結局はコントロールできない
- アルコールに頼ることで人生の色々な場面に悪影響が出る
- さらに依存が加速すると言う悪循環
- 生産性、時間をコントロールしようとする努力が不安をうむ
- 一時的には気分の改善などにつながるかもしれないが、結局は生産性の低下につながる
- 不安をなくしたい、時間をもっとうまく使いたいと言う執着を手放さない限りは解放されない
- 現実を受け入れた時、二次的変化(second-order change)が起きる
- 不安はなくなり、むしろ清々しい気分に
- 無駄に苦しみを拗らせずやるべき事をやれる
続きは次回。
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