前回まで。
前回は欠乏のメカニズムを掘り下げていきました。
今回はさらに欠乏の悲惨な形である貧困について見ていきましょう。
欠乏の罠
- 一歩遅れ
- 少しの遅れが大きくなっていく
- 借金をすればその利子分常に損する
- 講義の課題を1周遅れにすればその分、思い出すのが大変になり時間がかかる
- ジャグリング
- 緊急のタスクへ絶えず対処する
- その場しのぎが、新たにタスクを生みこの連鎖が続く
- トンネリングに陥っている人は、前もってわかっていることでも直前にならないと意識されない
- 欠乏の罠から逃れるには計画が必要
- 自分のリソースを何処に割くのが良いのか深く考えなければいけない
- だが計画は重要だが緊急ではなく後回しにされがち
- ある程度大きなスラックがないとすぐに欠乏に陥る
- お金で言えば予想外の出費は起こりえる
- 時間も、急にやらなければいけないことが増えることはありうる
豊かであると人は緩みすぎる
- 仕事の締切までの間ダラダラしてしまい、間近になってようやく焦りだす
- お金に余裕がある時に散在すると予想外の出費にあたふたしてしまう
- 一旦、欠乏状態になると欠乏が欠乏を生み抜け出せなくなる
余裕がある時ほど欠乏に備えておかなければいけないと言うことですね。
順調なときでも──というより、順調なときはとくに──人はぐずぐず引き延ばし、いまに集中しすぎ、あいまいな楽観主義に陥る傾向があることがわかっている。やる必要のある仕事を先送りにする。貯めるべきお金を浪費する。豊かな資源の配分をまちがえ、来るかもしれない欠乏から身を守れるほどには、お金を貯めたり仕事をやり終えたりしていない。もちろん、これは富裕者にも貧困者にも当てはまる。
貧困によって起きること
- 特に貧困という形の欠乏が大変
- お金の余裕を作り出すことは困難
- 怠薬は貧困層で多く見られる
- 貧困層の方が薬をきちんと飲まない
- 農業では除草を行うことで収益が2~30%増える
- しかし貧困層の人たちほど怠る
- 貧困層のほうが悪い親になりがち
- 子供にあたりガチ、関係が薄くなりガチ
- 宿題の手伝いや読み聞かせをしない
- 学校に通わせないことが多い
- 貧困者の方が肥満になりガチ
- なぜ貧困者ほどいろいろなことを怠ってしまうのか?
悲しい現実です。
欠乏マインドセットが怠慢を引き起こす
- 欠乏は人間の処理能力を圧迫する
- あらゆる面で処理能力の低下は影響する
- 良い親であるためには自制心が必要
- 疲れていても子供のためにしてあげる
- イラついてもむやみに怒鳴らない
- いい人間関係には心の余裕が必要
- 処理能力の低下は記憶力の低下を引き起こす
- そのせいでやらねばならないことが無視される
- 仕事での生産性も下げる
- 最も労働の生産力が必要な貧困層が最も処理能力が低くなる
- 新しい情報を処理する能力が下がる
- 所得と学業成績の関係は欠乏による処理能力の低下が影響しているのでは
- 処理能力がないと新しい知識を学べない
- 健康にも悪影響
- 健康でいるには自制心が必要
- 欠乏状態になると禁煙の確率が低いし肥満の確率が高まる
- 欠乏は睡眠にも悪影響
- 実際、所得が上がると認知能力の回復が確認されている
やはりお金のストレスは大きいのだなぁ。
次回は欠乏に飲まれないためにどうするべきかと言う話を見ていきましょう!
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