前回まで。
前回は著者や本の概要について話していきました。
今回は免疫について掘り下げていきます。
今回の要点
- 免疫は外的との戦いの中で進化してきており様々な戦法で体を守っている
- 医療の発達により感染症による死亡は大幅に減ったが、身体内部のシステム崩壊によって起きる病気が主な死因になっている
- 病気か健康かの間には未病というグレーゾーンが存在し、未病が悪化していくことで不可逆な病気になる
- 何となくの不調は体の悲鳴のサインであり、放置すれば病気に繋がっていく
- 急に病気になるのではなく先に未病がある
免疫の機能と未病というグレーゾーン
免疫の機能
- 免疫を国家に例えて考えると
- 口は貿易港としての役割を持ち栄養を運ぶ
- 皮膚や腸管は国境のような働きをし国から栄養をもらう代わりに外敵の侵入を防ぐ
- 常在細菌叢が仕事をしている
- 常在細菌叢とは人の体のさまざまな場所で共生している微生物のこと
- さらに、内部との戦いもあり、細胞(市民)ががん細胞(テロリスト)になる危険性も秘めている
- がん免疫監視機構を持っており、治安維持警察のような機能を果たしている
- がんは内戦のようなもので、善良な細胞と区別がつきにくい
免疫の戦い方
- がん細胞の暗殺:キラーT細胞は特定の細胞をピンポイントで殺す
- 抗体というミサイル:ウイルスや細菌に対する爆撃
- 獲得免疫:敵を認識し個別に対応できるようにする、非常にコストがかかる
- 入国拒否:自然IgAによって便や痰によって排出する(粘膜免疫)
- 全ての細菌に爆撃などしてたら常に焼け野原状態になってしまう
- より温和で低コストな対処方法
- 天災:寄生虫など爆撃も暗殺もできない相手への強制排出手段
- くしゃみや下痢によって追い出そうとする
- アレルギーはこの天災の誤作動によって生じる
外部との戦いから内部の戦いへ
- 医療の発達により外敵はほぼ制圧された
- 感染症で死ぬことはまずなくなった
- 内部の非感染性疾患が主な死因に上がってきた
- 内部の崩壊は静かにゆっくり進んでいく
- 運動不足、加工食品、睡眠不足などじわじわと細胞を痛めつける行為には人体が適応できていない
- 結果、人体のシステムが崩壊し病気として表出する
健康か病気かをきれいに分けることはできない
- 現代の医療システムは健康か病気かをきれいに分けることが前提で動いている
- しかし、現実には未病というグレーゾーンが存在する
- 日本未病学会の分類
- 未病1:自覚症状はないが、検査値に異常がある
- 未病2:検査値に異常はないが、自覚症状がある
- 多くの人は健康診断で問題がないからという理由で、体の不調をおざなりにしがちである(未病2)
- これが病気へつながるサインの可能性は高い
未病という概念は面白いですね。
健康診断で問題がないからと言って、今の生活習慣を続けていい根拠にはならない。
不調が病気になる
- だるさ、疲労が続く
- 脂肪肝の状態になると疲労が取れなくなる
- 初期の腎機能障害の可能性もある
- 眠れない
- 高血圧の前段階でリラックスができなくなっているからかも
- 集中力低下、あたまがすっきりしない
- 糖代謝異常が原因の可能性
- このような不調は細胞の悲鳴を反映している可能性がある
- 放置すれば未病2から不可逆な病気へと至る
- 現代では不快な症状を取り去る対症療法があふれている
- 故に根本解決に目が向かなくなりがちである
- その結果、未病が進行し病気につながる
対症療法を続けても最終的には病気になってしまう。
根本から解決しないとダメですね。
免疫を暴れさせる慢性炎症
- 加齢やストレスなどにより慢性炎症が起きると、免疫がずっと活動し自分自身をも傷つけてしまう
- これは老化を早送りにする
- 生活習慣の乱れが免疫などのシステムの負荷に繋がり、制御が乱れると慢性炎症が起きそれが未病に繋がり、最終的には病気につながる
慢性炎症は免疫を暴走させさらに炎症を加速させるのだと。
怖いですねぇ。
次回からは具体的に免疫レジリエンスを高める方法を見ていきましょう。

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