前回まで。
今回はより核心に迫った、本当に効果のある時間術とはなんなのかというところについて。
時間術で効果がある人は何が違うのか
- 大半の人には効果があまりないとされているが、一部の人には効果がちゃんと出ている
- 価値観や注意力マネジメントなど時間を管理すること以外のパラメータが生産性に寄与していた
- 時間術が機能するための条件とは?
- 時間術で本当に管理するべきものとは何なのか?
時間術が効くかどうかの条件を見極めるのは無理ゲー
- 性格、価値観、環境などさまざまな要因が関係する
- 学術の世界でも数百の理論が提案されている
- 例えば
- 時間選好:シングルタスクが好きか、マルチタスクが好きか
- シングルが好きな人ほどスケジュールの変更が嫌い、マルチな方が注意散漫になりやすい
- 境界スタイル:仕事とプライベートを分けたいか
- 時間評価:自分の時間の価値をどれくらい評価しているか
- 時間評価が高いほど時間に追われている感覚が強く時間術の効果が出にくい
- などなど
- これらを一つ一つ検証していくのは現実的ではない
そもそも僕たちが感じる時間とは?
- 時間を理解し本当に効果のある時間術を構築する
- そのために以下のような疑問を考える
- 時間の流れとはどんな現象なのか?
- 現在の情報から変化を脳が計算した発生確率で解釈したもの
- 人間は時間をどのように把握しているのか?
- 出来事が変化する確率に時間という概念を当てはめている
- 時間を効率よく使うとは如何なる行為なのか?
- 目的に沿って予期と想起を調整すること
これだけだとわからないと思いますが、この後にそれぞれについて詳しくみていきます。
時間とは主観である
- 物理的に実体のない時間をいかに知覚しているのか?
- 人間がアクセスできるのは現在だけなのだから過去や未来は幻想では?
- 人間の脳は常に予測を行い現実の確率分布を計算している
- そして、時間の流れとは世界の変化率である
- 変化を見ることで時間の流れを感じている
まとめると
- 未来:脳が予期した現在から次に起こる確率の高い変化
- 過去:脳が想起した現在から前に発生した確率の高い変化
- 人間は現在から予期、想起したものを時間と認識している
ズバリ、
- 予期と想起を調整することで主観的な時間の流れをコントロールする
というのがこの本の核心となる部分になります。
このシリーズの①で書いていた以下のことにつながってくる訳ですねぇ。
- 時間ではなく時間感覚を気にすべし
- 時間は平等だが時間感覚には個人差がある
- 時間感覚を書き換えることが解決策である
次回はこの主観的な時間の流れを作る、予期と想起がどのように時間術と関わるのかを詳しくみていきましょう!
参考:
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