前回まで。
前回は生成AIを使いこなすためには「シン読解力」が必要だ!というところを見ていきました。
今回はシン読解力とはどのような力なのかを見ていきましょう。
読解力の中身を知ることで自分はどの部分ができていて、どの部分ができていないのかという自己分析が可能になります。
東ロボからRSTへ
- AIがホワイトカラーの仕事を奪っていく未来が見え、AIを賢くする前に子供達を賢くしなければという危機感からRSTを開発していくことに
- RSTは誰でも読めばわかるはずの文章を読む力を測る
- 解釈が一つに決まる文章を正しく読めるか
- 文学などは解釈が複数考えられる
- RSTと読書量は相関しない
- どれだけ読書しようが文章を正しく読めるかには関係ない
- おそらくただ読書するだけではフィードバックがなく上達する術がないから
RSTはReadingSkillTestの略ですね。
自分で学び続けるスキルが必要
- 今はネットからあらゆる情報にアクセスできる
- だからこそ自分で正しく情報を読み取るための「シン読解力」が必要
- メールやチャットの普及により、昔よりも文字に触れることが多くなっている
- SNSもそう
- 誰もが文章の生成を求められている時代
- さらに生成AIが台頭してきている
- ハルシネーションの問題をクリアするには、使う人の読解力が求められる
- 読解力を扱った先行研究はほぼない
独学には読解力が不可欠ですね。
RSTとはなにか
- 六つの分野の能力を測る
- ①係り受け解析
- 主語と述語、修飾語と被修飾語などの関係性を読み解き文章の構造を理解する
- ②照応解析
- 省略されている主語や目的語を読み解く
- ③同義分判定
- 文章が同じ意味を表しているか
- ④推論
- ⑤イメージ同定
- グラフや図などの資料を正確に読み解く
- ⑥具体例同定
- 知識や定義から具体例を判断する
- PCで受けるテストで大体40〜50分くらいかかる
- 項目応答理論によりテスト中に回答によって次の項目が変わる
- 間違えちゃったらより優しい項目、正解すれば難しい項目へ
- 解けるか解けないかわからんくらいの問題の難易度が受験者の能力値としている
- 全体で約一万もの問題から出題がされる
RSTと学力
- RSTと全国学力テストの関係
- 中学3年生の学力テストとRSTを分析した研究
- 東広島市と広島大学と島根大学の研究グループ
- 相関係数は0.415~0.716まででかなり全体的に高い
- 0.4以上でかなり強い相関と言える
- 現在の学力テストは思考力は判断力を問うように設計されている
- 計算や知識だけを問うものではない
- それでも読解力を測定するだけのRSTとかなり強く相関している
- 思考力や判断力の根底には読解力が必要なのかも
- 他の市や自治体との調査でも似たような結果が出ている
- 日本語の読解力との関連が薄そうな英語のテストでも強い相関が確認されている
- 高校入試の全教科の総合点とRSTも全学年で0.7以上の相関が見られる
- 読解力が学力をほぼ決定している
知識の有無がRSTのテストを左右しないと考えると、読解力の高さが学力の高さに繋がっていると考えてよさそう。
まとめ
- 誰もが文字を読み取り、文字を生み出すことが当たり前になっており読解力は万人に必要なスキルとなってきている
- RSTは読解力を6つの分野から測定するテストである
- 読解力のスコアと学校でのテストの結果の相関はかなり高く、読解力が学力を決めている可能性が高い
RSTの実際の問題も本には複数掲載されていますので、気になる方は買ってやってみるといいですね。僕もやってみましたが何問か間違えました。。
読解力を上げねば。
続きは次回!
参考:
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