前回まで。
今回はギャンブルや飲酒の依存について見ていきましょう!
セルフモニタリング
- 自身の気分や体調、行動、その前後の状況などについて、観察・記録・整理するもの
- 効果的に活用するには
- 観察対象を正確に定義、記録の際は数値化すること
- どのように観察し記録するかをしっかりきめる
- 記録を振り返る時間も作るとよい
- 最低2週間は記録を続ける(理想は1か月)
- これによって気分の変化や行動のトリガーが見えてくる
どんな依存症でも自分を知るというのが最初のステップですね。
ギャンブル障害
- ギャンブルの行動の度がすぎて様々な悪影響を及ぼす精神疾患
- 経済的損失のほか周囲の人間との関係の悪化や仕事の生産性の低下などの影響がある
- ギャンブル障害における治療の目標はギャンブルに対するリソースを減らすこと
- 日数、時間、お金など
- ギャンブル障害には様々な背景が影響する
- ネガティブ感情、人間関係、自身の特性
- ギャンブルにつながる原因を特定するのが早道なことも
ハームリダクションという考え方
- 物質の使用や不適切な行動による悪影響を減らすための取り組みや支援
- ギャンブルを完全にやめさせる、もしくは止めようとしない
- 必ず再発に至るのが依存症の特徴
- この再使用、再発を前提にした支援がハームリダクションの考え
- ギャンブルをしてしまった時にやりすぎないように、キャッシュカードは持ち歩かないようにするなど
ギャンブルの代替行動を考える
- まずは不適応行動の細分化を行う
- ギャンブル行動とそれにつながる可能性の高い行動
- 不適応パターンを明確にする
- 初期は代替行動には触れずやる時間を減らすことに専念
- 重度の依存になるとギャンブル以外で興奮や喜怒哀楽などの感情が湧かなくなる傾向がある
- なので代替行動に感情が伴わず定着が難しい
- 大体3ヶ月程度が目安
- 行動を見直してギャンブルのきっかけとなる状況を見つける
- ギャンブルの情報の見聞き、パチンコ店の近くを通るなどなど
- ストレスの高まりや給料日などもありえる
- ギャンブルにつながる刺激を遠ざける
- 行動コストを導入
- ギャンブルの情報サイトへのアクセスをブロック、現金を持ち歩かないなど
- ギャンブルに取って代わる行動を探すのではなく、ギャンブルをしていた理由を明確にし、それにあった活動を考えていくのが良い
アルコール依存症
- お酒がやめられなくなる依存症
- お酒に対する耐性、お酒がないと不快な症状(震え、発汗、吐き気など)が現れる離脱などが見られる
- 日本ではアルコール依存症の9割以上が専門的な治療を受けていない
- 依存症に対する差別や偏見
- 専門家の数が少ない
アルコール依存症のための認知行動療法
- 認知行動モデルでは飲酒がその人にとって重要な機能を果たしているものと考える
- さらにアルコールは摂取が簡単で即効性もあり問題解決のツールとして使われやすい
- アルコールに代わり同じ機能を果たす行動を習得するのが目標
- 以下の流れでセラピーは進められる
- ①お酒を飲みたくなるきっかけや状況の特定
- ②特定されたトリガーがどういった機能を果たしているのか検証
- ③避けられるトリガーは避ける練習を行い、避けられないものは代替行動の習得や認知再構成法などを行う
- ④再飲酒に備える
- アルコールに太刀打ちできる代替行動を考えるポイント
- 他の人ともできるし一人でもできる
- 場所や時間に左右されない
機能分析
- 引き金が果たしている機能を分析する枠組み
- 引き金→行動→結果
- 例えば
- 悩みを相談できずに孤独を感じる(引き金)→飲酒(行動)→気が紛れる
コメント
コメントを投稿