【地に足をつけて生きろ!②】小説が教えてくれるもの

前回まで。

前回からの続き。

感情資本主義

  • 経済と感情が絡み合っている
    • 市場価値を高めるのは感情的な能力
  • 全ての業種で感情的資質が求められている
    • ポジティブで協調性があり情熱を持っているのように
  • 内面と外面を一致させることが求められる
  • どんな状況でも本心を言うことが最善なわけはない
  • 感情を出すのも、抑えるのもどちらも必要でそれは文脈によって異なる
  • 感情をそのまま表現するのが適切な場合もあるし、抑えるのが適切な場合もある
    • どちらが正しいわけでもない


人生のコーチ化

  • 自己啓発に依存し発展性・積極性・成長を説く
  • 加速文化の中でコーチングは自己の宗教のようなもの
    • 答えは自分の中にある
  • コーチングにより成長しなくてはならないと言う強迫観念が生まれる
    • どこにもゴールはない


自己啓発や伝記ではなく小説を読め

  • 自己中心文献を避ける
    • 自己を知り、はぐくむことで人生をコントロールできるという思想を強化する文献
  • 自分のアイデンティティが弱いほど自己啓発に依存する
  • 小説は人生の混沌を忠実に描いてくれている
    • 思い通りにならないことの方が多いし、一人ではなく様々なものとかかわりあいながら生きていることを理解できる
  • ある種の謙虚さが生まれる

二人の現代作家

  • ミシェル・ウエルベック
    • フランス人の作家
    • 加速する消費社会における人間関係の完全な市場化をテーマにしている
    • 主著:素粒子
    • ”ウエルベックはポストモダンの消費社会における人間生活の重要な側面とアイデンティティの消失に関するディストピアを、正確かつ誇張して描写している”
  • カール・オーヴェ・クナウスゴール
    • ノルウェーの作家
    • 取り留めない日常生活を描き、人生や人間関係、自然との関係について考察している
    • 著作:我が闘争

過去の個人的な意義

  • 過去を思い起こすことはアイデンティティを維持するために必須
  • 自分の過去の過ちを認めることが正しい行動をとることにつながる
  • 地に足をつけて生きるには過去にこだわるのが最も重要なステップ
  • 自分とは他者との約束や義務によって決まる



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