前回まで。
前回は才能とは何なのかというお話でした。
今回は努力や遺伝について。
どんな能力も特性も活かす場所次第
- 感情が安定している人→プレッシャーのかかる仕事がいい
- 外科医、消防隊など
- 不安になりやすい人→細部への注意や集中力が必要な仕事がいい
- 交通安全、学術研究など
- 協調性があり人当たりがいい人は人間関係の維持が必要な仕事が良い
- 広報、教師など
- 協調性がなく人あたりが冷たい人は意思決定や率直な意見が求められる仕事がいい
- 経営、弁護士など
- 外向的な人は人脈作りや人前で話す仕事がいい
- 営業、政治家など
- 内向的な人は独立した労働で長時間集中するような仕事が良い
- プログラマー、監査員
僕は内向型なので今のシステムエンジニアが向いてますね。
一人で仕事する時間が長いしそのほうが好きです。
努力は報われるのか?
- 練習時間はさほど重要ではない
- 個人差が大きすぎる、少しの時間で習得できる人もいればたくさんやらないと身につかない人もいる
- ルールが決まっていてトレーニング方法も確立されていると練習時間は重要になる
- 数学、スポーツ、ゲームなど
- 正しい練習法を教えてくれるコーチが不可欠
- 他人との優劣では練習時間による差異は出ないが、過去の自分よりは確実にパフォーマンスが上がることがわかっている
- 当たり前だが努力すれば、他人に勝てるかはわからないけど、過去の自分を超えることは確実にできる
少ない練習で習得できるというのは、ずばり才能っぽいですねぇ。
誰かに勝つために努力しても、才能で負ける可能性はあるのだと。(辛い。。)
遺伝率について
- 遺伝率が高いとは、例えば背の高い親から背の高い子供が生まれる確率が高いと言うことではない
- 実際、身長やIQなど遺伝率が高いものでも親を見ても、子供の身長やIQをほぼ予測できない
- 遺伝率とは集団内でのばらつきを表す数字
- 環境で説明できないものを遺伝を原因と考える
- 極めて相対的な数値である
- 事実、遺伝率はデータを取る集団によってコロコロ変わる
- 例えばIQの高さをスタンフォードのような元々裕福な家庭が多く入るような学生で調べると遺伝率は高く出る
- みんな同じような環境で育ってきた人が入っており、環境の違いがない=遺伝となるから
- しかし、バラバラな環境で育ってきた人を集めて測定すると遺伝率は低くなる
- 環境の違いが大きい=遺伝率が低くなる
- 逆に言えば同じような環境で育った人と競うときは遺伝が鍵になる
- 同じ環境で育つ人間なんてほぼいないのだから遺伝率を考えても仕方ない
- 遺伝子にはオンオフがあり、環境によってこれはスイッチされる
- 運動すれば筋肉を増やす遺伝子がスイッチされるし、健康的な食事をすれば若返る機能がスイッチする
- 100%同じ遺伝子を持つ双子の研究でも、環境が変わると全く違う能力、特性を持った人間になることがわかっている
僕の中でここが一番面白かったポイント。
遺伝とは結構複雑で、遺伝子の影響を考えてもあまり意味はない。
これとか簡潔に説明してくれています。
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