情報化時代は、かつてないほどのデータの洪水で私たちを溺れさせようとしている
以前紹介した著者の本です。
The Organized Mind: Thinking Straight in the Age of Information Overload
冒頭の引用にもありますが、かつてないほどの情報量にさらされているおかげで、すぐに人間の脳はオーバーロードしてしまっています。
というわけで、人間の脳の限界を知り、うまく扱う方法を学んでいきましょう!
本の構成
- イントロダクション
- パート1
- 多すぎる情報、多すぎる決断
- 認知過負荷の内幕
- 最初に整理すること
- どのように注意と記憶が働くか
- パート2
- 私たちの家の整理
- 物事がうまくいく場所
- 人間関係の整理
- 現在の人と繋がる方法
- 時間の整理
- 神秘とは何か
- 難しい決断のための情報の整理
- 命がかかっている時
- ビジネス世界の整理
- 価値を創造する方法
- パート3
- 子供達に教えること
- オーガナイズドマインドの未来
- その他の全て
- ジャンクドロワーの力
パート1で脳科学の基礎について学び、パート2で現実世界の応用がまとまっている。
最後のパート3は今度の研究の展望ですかね。
太古から脳をもっとうまく使う試みはされてきた
- これまで脳を改善する方法の追求は長いこと行われてきた
- neural enhancement
- 5000年前にはすでに脳の記憶とインデックスシステムの容量を増やす方法を見つけている
- 言語であり書き言葉による記録
- 人間の記憶はほぼ当てにならないと思った方が良い
- 今では電子機器やソフトウェアが普及し、カレンダー、TODOなどなど様々な情報整理の方法がある
- 外部記憶メカニズムには2種類ある
- 脳自身のシステムに従う
- 脳の制限を超えた方法
やはり書きだすことは大事。
持てるもので満足する
- 社会心理学の最近の知見ではより多く持っていることよりも、現状に満足している人間が幸福であることが示されている
- 満足感は最優先事項ではないことに時間を浪費しないためにある
- 最優先事項には満足ではなく追求が必要である
- 神経科学者は意思決定の過負荷により生産性の低下や意欲の喪失が発生することを発見した
- 決断が多い人ほど、その後の決断の判断力が鈍るし、衝動を抑えきれなくなる
- 人間の意思決定の数には限界がある
- 脳の意思決定ネットワークは優先順位をつけない
- 些細なことと重要なことの区別をつけられない
- 故に情報過多になるとその選別だけで限界を超える
以下に日常の決断を減らせるかは大事になってくると思います。(どれだけ小さくても)
やはりタイムボクシングなども有効でしょうね。
なにをやるか、何をやらないかが事前に決まってると精神的に楽ですよねぇ。
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