前回まで。
実際に老化で起きるカラダの変化についてみていきましょう!
視覚の衰え
- 老眼:水晶体のタンパク質が変化し硬くなってしまうために起こる
- すぐ近くのものにピントが合わなくなる
- 遺伝子によるもので老眼を防ぐ方法はまだわかっていない
- 白内障:水晶体が曇り視界がぼやける
- 40歳過ぎに発症が多い
- 80歳以上になると半数は白内障となる
- 予防方法としては若いうちから外に出るときはサングラスをかけること、健康的な生活習慣を心がける
- 一般的には手術で改善する
聴覚の衰え
- 老人性難聴
- クラブなどの大音量は耳に損傷を与え回復しない(騒音性難聴)
- 酸化によっても聴力が弱まる可能性がある
- 75歳以上の半数以上に聴力低下は見られる
- 視力よりも聴力の低下の方が社会的孤立につながる
- コミュニケーションが難しくなる
- 聴力低下は幻聴も引き起こす
- 耳からの入力が減る→ニューロンが外部からの刺激を受けず放置される→ニューロン自信が刺激を作ったり、ランダムに発火したりする(恒常性)→幻聴
- 大抵は耳鳴りとして現れる(慢性的な耳鳴りは生活の質を落とす)
触覚の衰え
- 指の触覚センサーが劣化して手先が不器用になる
- 関節痛になると手足を動かしたくなくなる
- 背部感覚異常:背中が痒くなるがかいても楽にならない
- 神経路内部の損傷によって起きるものであり、かいたら普通和らげるような信号が脳に届かない
- 解決策は今のところない
味覚と嗅覚の衰え
- 3つの嗅覚障害
- 嗅覚低下症:嗅覚の低下
- 無嗅覚症:嗅覚能力の完全な喪失
- 異臭症:本来とは違う匂いがする
- 嗅覚の低下は多くの高齢者に見られる(65〜80の半数、80以上の4分の3)
- 食事の大部分の美味しさは嗅覚によって生じる
- 危険察知、腐ったものなどが判別できなくなり事故率が上がる(嗅覚障害は死亡リスクを36%あげる)
- 嗅覚の細胞は損傷しても修復されるが、損傷が蓄積していくともはや直せなくなる、テロメアの短縮によっても修復が可能となる
- 味覚の欠損は食べ物の好みを変える
- 嗅覚と味覚の低下で食事からの喜びが減じれば、食欲不信につながり栄養不足につながる
- 加齢だけでなく病気や薬の影響でも味覚・嗅覚の低下は生じる
- 現時点では味覚・嗅覚の低下に対する技術的な解決策は存在しない
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