ナシーム・ニコラス・タレブの初期の著作。
最近の著作と何ら変わらない面白さ。
トレーダーとしての20年以上にわたる経験と、数学、行動経済学、脳科学、古典文学、哲学等への深い知識と鋭い洞察をもとに、金融市場や日常生活において偶然や運が果たしている隠れた役割と、人間の思考と感情との知られざる関係を鮮やかに描き出す最高の知的読み物!
読んでいて結局、人生において自分の人間としての愚かさとどう向き合うのかが大事なのかもしれないなと思いました。
早速面白かったポイントをまとめていこう!
結果で成績を測ることはできない
- 結果ではなくあり得たほかの可能性のコストで測るべき
- ほとんどの人は出元(ジェネレータ)を確かめず結果のみに目を向ける
- ロシアンルーレットで当たらなかったとしてもそれは単なる運
- 続ければそのうち確実に死ぬ
- 現実の拳銃は弾倉が見えない
- 過程が見えないのでそれが実力なのか運なのか分からない
- 人はリスクや確率を正しく考えられない
- 簡単に思いつくものや感情的なものなど表面的なものに左右される
モンテカルロ法
- 著者が不確実性を考えるときに使用するツール
- サンプル経路:たどる可能性がある複数の経路
- ランダム・サンプル経路
- 確率過程:時間の経過で事象がどう展開していくのか
- モンテカルロ・ジェネレータ:プログラム上でシミュレーションを行えるもの
人は歴史から学べない
- 痛い目に遭うまで本当の意味で理解できない
- 自分だけは違うと思い込み他人の経験を当てにしない
- なので病気の発見や予防にはあまりコストを払わない
- 経験から学ぶリスク回避の大部分は非宣言的記憶にある
- つまり無意識の学習
- 自分自身の過去からも学ぶことができない
- 同じような失敗の苦しみや、成功の喜びがずっと続くはずと思い込む
エルゴード性
- 非常に長いサンプル経路が皆お互いに似た結果に行き着く
- 長期的な性質に落ち着いていく
- 運がいいバカな人も長期的に見れば、運が悪いバカの人生に落ち着いていく
蒸留された考え
- 無意味なノイズを取り払った情報
- マスコミと歴史の違い
- 歴史には蒸留されたものが残る、マスコミのノイズは消去されていく
- アイデアは古いものこそ美しい
- 長く生き残ってるアイデアの方がこれからも生き残る確率が高い
- 新しい技術が残っていく場合もあるがそれはほんの一部
- 新しいものの中から生き残るのを見極めるのは難しい
- ならば時の試練に耐えたものを使う方が良い
- 最新ニュースに飛びつくのではなく、ある程度時間をおいた後に残ったものを知る方が良い
- 最新の論文よりもメタ分析を確認した方が良い
先月、30時間以上費やしてニュースを「勉強」していたとしても、今月のあなたの予測能力は全く改善しないし、あなたが現在の世界について知っていることも変わらない。
今回はここまで。
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