最近副業について考えることが多いので文献をあさってたら面白そうな論文があったのでめも。
日本の労働市場における副業(1)―米国の労働市場における副業との比較分析
日本の副業に関する先行研究
- 日本労働研究機構、労働政策研究・研修機構は副業に早くから注目し調査・分析を行ってきている
- 副業を持つ雇用者の特徴(2005)
- 年齢層で見ると40~54歳に多い
- 所得の低い層ほど副業を持つ割合は高い
- 2016年の調査
- やはり本業の年収が低い(200万円未満)ほど副業を行っている
- 副業の収入が本業を超えているのは一部(5.8%)
米国の副業について
- multiple job holders(副業従事者)
- 自営業は除外されている
- 現場労働者(鉱業、建設、製造業)とされる人たちは副業を持ちにくい
- 専門職、サービス業は副業従事律が高い
日本の副業
- 先進国では率が低い方
- 近年では女性の方が副業をしている
- 若年層の副業率は増加傾向にある
副業から起業へ
- 副業の約半分くらいは自営業(イギリス)
- 新規起業者の半数が副業起業(ノルウェー)
- 副業をしている人が翌年に自営業になる確率はしてない人に比べて2倍
- 日本では起業する人の内、約3割が副業起業
副業起業と経験学習
- 副業は起業を促すとともに転職や起業後の収入の増加につながる
- 本業と副業でジャンルが違うほど顕著
- 副業起業している人ほど本業でも活躍している
- 副業起業から得られる経験学習
- 起業失敗に対する恐怖の減少
- リスクに対する認識の低下
- 起業家としての能力向上の認識を高める
- 自己効力感の増加
- 起業活動の最も重要な動機は自己実現である
- 副業起業には本業でのキャリアを伸ばし、職場での幸福度を増加させる
副業起業の成功について
- 副業起業は新規性が高い企業が多く赤字率も少なく撤退率も低い
- フルタイムから起業した人よりも優位に長く活動できている
副業起業のフレームワーク
- 先行研究に基づいてまとめたもの
- 3つの類型に分けられる
- 専業移行型:フルタイムでバリバリやるぞ!
- 経験学習型:本業ではできないことやりたいぞ!
- ウェルビーイング型:自分の好きなことをするぞ!
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