つい買ってしまうマーケティングの技術が詰まった本「#HOOKED」②

 前回の続き。


STEP1 気づかせる

現代は膨大な量の情報にさらされている

  • そのうち意識されるのはほんのわずか
    • 人は大量の情報を処理できない
  • 人は急いでいる場合、「気付きやすさ」を基準に物を選ぶことがわかっている
    • 明るいパッケージ、目につくものなど

#HOOK1 プリミティブにする

  • ある種の原始的な要素は人の注意・関心を強く引き寄せる
    • 生存と繁殖が生物の至上命題である
  • 特に刺激できる3つの要素
      • 研究では女性も同じくらい性的なものに注意を奪われる
      • 男性は女性の露出が増えるほど注意が奪われやすいが、女性は露出に関係しない
      • 進化心理的にそれぞれ目指すものに惹かれている(男性なら身体的な魅力、女性ならリソース的な魅力に惹かれる)
    • 食べ物
      • 人は食べ物に対して強い「注意バイアス」を持つ
      • つまり咄嗟に目につきやすい
      • 高カロリーの食べ物の方が目を引きやすい
      • 人は顔っぽいものに惹きつけられるバイアスを持つ
      • オンラインバナーの研究では、顔がある場合とない場合だとあるものの方が4倍長く注意を惹きつけることがわかっている
  • 画像だけでなく文字だけでも性、食べ物、顔に惹きつけられる傾向が確認されている
  • これらの要素を単独で用いて注意をひいても、メッセージが連動してなければ意味がない
  • 要素をどうメッセージと絡めるかが大事

実践

  • とにかく目だたせろ
  • 脳の本能に訴えかけろ
  • 性、食べ物、顔の要素を使え(画像と言葉)

注意点

  • 単純な要素が人を動かすことを忘れるべからず
  • セクシーは男女によって異なる
  • メッセージの邪魔にならないように用いよ

#HOOK2 感情を鷲掴みにする

  • 人間はベビースキーマに強い関心を抱く
    • 世話をしてあげるというモチベを作り出す
  • 恐怖や脅威を感じるものにも早く反応する
  • 人間の6つの基本感情
    • 恐怖・不安、嫌悪、おどろき(HOOK4)、怒り、喜び、悲しみ
  • ニュートラルな言葉、写真よりは何らかの感情を起こさせる物を使用するのが良い
  • なるべくポジティブな方が記憶されやすいが、ニュートラルよりはネガティブの方が良い
  • 悲しみは避けた方がいいかもしれない
    • 悲しい記事は共有されづらくなることが研究で示唆されている

どの感情に訴えるのがいい?

  • 感情は「感情値」と「覚醒度」で分類される
  • 注意・関心の点から見ると覚醒度が重要である
  • バイラル動画を調べた研究によると覚醒度の高い動画ほど共有されやすい
 
 

感情値が低い

感情値が高い

覚醒度が高い

警戒、不安、怒り、緊張、鬱憤、苛立ち、動揺

驚愕、ワクワク、幸せ、興奮、嬉しい、楽しい、喜び

覚醒度が低い

惨め、悲しい、気が滅入る、どんより、退屈、意気消沈

充実、満足、心配がない、気楽、穏やか、リラックス、眠い



実践

  • 赤ちゃん、子犬、子猫などベビースキーマを活用せよ
  • ネットのトレンドがどの感情を引き出しているか分析せよ
  • 覚醒度の高い感情を引き起こす物を考えよ

注意

  • 単純な感情だけでなく、愛情や嫉妬なども影響力を持つ
  • ニュートラルよりはネガティブでも覚醒を引き出すものの方が良い


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