洋書の紹介です。
Don't Trust Your Gut: Using Data to Get What You Really Want in LIfe (English Edition)
著者は以下のような経歴を持つ。
ニューヨーク・タイムズ紙の論説委員、ウォートン・スクールの講師、元グーグルのデータ・サイエンティスト。 スタンフォード大学で学士号、ハーバード大学で博士号を取得。 Journal of Public Economics』誌をはじめとする著名誌に研究論文を発表。 ニューヨーク在住。
Googleのデータサイエンティストなんてめちゃくちゃ優秀なんでしょうねー。
データをもとに現実社会のなやみについて分析するという僕の大好物の本。
日本語版出てほしいです。
いくつか面白かった話題をピックアップして書きます。
誰と結婚するべきか?
- この問題についての科学の助けはまだまだ弱い
- そもそもカップルを集めるのに予算がかかりすぎる
- ジョエルという教授は既存の研究をまとめた
- 85人の科学者のチームで約11000組のカップルのデータセットを構築した
- 全てのカップルに彼らの関係がどれくらいハッピーか報告してもらった
- 内包するデータ
- デモグラフィックス(年齢、教育、収入、人種など)、身体的魅力(他者から見てどれくらい魅力的か?)、性的旨さ(どれくらい頻繁にセックスしたい?)、興味と趣味、心身の健康、価値観(政治、人間関係、育児)などなど
- 機械学習の専門家で、高度な統計手法でモデルを構築した
- 恋愛の幸福の最大要因とは何か?
- しかしこれらのデータは予測にさほど強い影響はなかった
- 人間関係はほぼ予測不可能である
- しかし弱くともわずかに幸福になる確率を高める要素はある
良い恋愛相手をデータで予測するのは難しいが、望ましい恋愛相手をデータで予測するのは簡単である。そしてそれは、私たちの多くが間違ったデートをしていることを示唆しています。
出会い系サイトの研究
- 過去数年間、他の研究チームがオンライン出会い系サイトを調査し、何万人もの独身者の特徴とスワイプに関する新しいデータセットを調べ、何が恋愛の望ましさを予測するのかを明らかにした
- マッチングアプリで右にスワイプするか左にするかは正確に予測が可能(つまり好きか嫌いか)
- スワイプにかかる時間さえも予測できる
- 自分の許容範囲に近い相手に対しては時間がかかる
恋愛の幸福を予測するもの
- モテる資質に沿ってパートナーを決めるべきなのか?
- 金、容姿、職業などなど
- これらの資質は恋愛の幸福へ与える影響は限りなく小さい
- 多少でも恋愛の幸福度を高める要素とは?
- 恋愛以外でうまくいっている人は恋愛もうまくいく可能性が高い
- 恋愛相手の特徴よりも、自分の人生に関する質問の方が恋愛の幸福を予測可能
- 「Nobody can make you happy until you’re happy with yourself first」
- まず自分自身に満足するまでは、誰もあなたを幸せにすることはできない
- 恋愛関係以外の幸せが恋愛関係の幸せを決定づける
長期的に幸福になるパートナーの資質
- 多少幸福に影響する程度ではある
- 良い伴侶を予測するのに役立つ資質
- 人生への満足度
- 安定した愛着スタイル(健全な人間関係つまり適度な距離感)
- 誠実性(BIG5)
- 成長マインドセット
もうちょい紹介したい内容があるのですがそれは次回で。
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