以下の本です。
ポイントをまとめます。
認知の仕組みから学習法を見直そう
- 注意が向けられないものは記憶されない
- 注意を向けていたとしても記憶に残るとは限らない
- 何を目標にするのかでかかる時間、勉強方法は異なる
- 残念ながら、日本語母語話者が簡単に、片手間の勉強 で、プロフェッショナルレベル の英語を習得することは無理である。
- まず何を目標にするのか考えよ
- この本ではビジネスの場でアウトプットできるレベルを目指す人向けに書かれている
「知っている」と「使える」は別
- 文法や単語は覚えたとしても使えるようにはならない
- 適切に使う力を培わなければいけない
- スキーマとは
- 注意するべきものに注意を向けるための無意識に近い認知処理
- 知識のシステム
- 外部の情報は全てスキーマを通して処理される
- 日本語のスキーマには数えられる、数えられないという観点から名詞を分類するものがない(可算、不可算が難しい)
- 注意が向かないということは学べない
氷山の水面下の知識
- スキーマにある知識とは?
- 動詞の意味は構文に依存する
- 文脈によって自動詞、他動詞などが決まる
- 単語を適切に用いるには共起語を知らなければいけない
- 似たような単語の意味の違いを作るのは文脈で用いられる名詞
- 日本語で言えば身に着ける動作を表わす動詞は名詞によって変わる
- 上着を着る、帽子をかぶる、ズボンをはく
- 英語で言えばpursueとchaseは「追いかける」と訳される
- pursue→carrier, goal, degree, education (抽象概念を追いかける)
- chase→cat, rabbit, ball, pack (物理的なものを追いかける)
- 副詞も動詞の意味とつながっている
- べたべたと触る、べたべたと触れる→さわるの方が自然に感じる
- 形容詞は修飾する名詞に大きく依存する
- 単語の意味だけを覚えても適切に使用することはできない
- ニュアンスも伝えられない
- 単語がフォーマルかカジュアルかもスキーマに含まれる
- 文脈による頻度も単語の意味を決めるのに重要である
- 日常的に使われるものなのか、学術の文脈で用いられるものなのか
- 頻度を考慮した単語を探す方法は第6章
- 多義語の意味を決めるのも文脈の情報である
- tired→疲れた、飽きたの両方の意味を持つ
- 日本語には日本語の英語には英語の多義性がある
- 類義語を知ることで他の単語との差異を明確にできる
- 類義語のネットワークの作り方は第五章と六章
スキーマから見た語彙力
- 語彙力を構成する要素6つ
- 単語が使われる構文
- 共起語
- 使用される頻度
- 文脈における使い方
- 多義性
- 概念の意味ネットワーク
- 大抵語彙力というと頻度の低い言葉をどれだけ知ってるかで測られるが、使うことができなければ意味がない
- 単語の意味だけを覚えても使えるようにはならない
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