タイトル通りの本です。
サイコロジー・オブ・マネー 一生お金に困らない「富」のマインドセット
面白かったポイントをまとめよう。
はじめに
- 経済的成功にはソフトスキルが必要
- ファイナンスの世界では素人が専門家に勝ってしまうことがある
- 1つは経済的成功は運の要素が大きいこと、そしてハードサイエンスではないということ
- 金融工学を学んだとして最高の投資ができるわけではない
人生は個人の努力を超えた大きな力に左右される
- ビル・ゲイツとケント・エバンス
- ビルゲイツが通っていた高校は珍しくコンピュータを導入していた(これは当時で100万人に一人の確率)
- ケントはゲイツの同級生で同じくらいコンピュータに熱中していた、しかし高校の卒業前に登山で命を落とした(高校生が山岳事故で命を落とす確率は約100万分の1)
- 誰もが制御できない運によって人生は左右される
- 成功と失敗はコインの裏表である
- 成功した人と同じことをしても成功できない
- 再現性のある部分と運の部分は検証しようがない
複利の魔法
- バフェットの資産のほとんどは60代半ばに増えたもの
- 執筆時点での純資産845億ドル(内815億ドルは60代半ばに増えたもの)
- バフェットは優れた投資家であり続けたことが莫大な資産につながっている
- 10歳から投資を始め30歳の時点で930万ドルに相当する資産を持っていた
- もし2万5千ドルで30歳から投資を始めて60歳で引退してたら純資産は1190万ドル(年間22%)
- 現在の資産の99%以上少ない
- 成功の最大の要因は「時間」である
- 年率リターンがもっと高い投資家も存在する(サイモンズは年率66%)
- 時間の要因が軽視されがちな理由
- 人は複利を直感的に理解しづらい
- 指数関数的な増加をイメージできない
裕福になる方法はいくらでもあるが、それを維持する方法は一つ
- 倹約と心配性
- 投資で避けなければいけないのは「退場」すること
- 経済的成功はサバイバルにかかっている
- お金を得るためにはリスクを取らなければならないが、維持するにはリスクを減らさなければいけない
- どんな状況でも生き残れることが大きな違いを生む
- これはどんな道でも通じる戦略の礎である
- 複利の魔法を使うには資産を安定させなければいけない
少数の事象が結果の大部分を決める
- テールイベント(ごくわずかな確率で起きる例外事象)
- 芸術品への投資会社
- 膨大な量の商品を買い、その中から特大ヒットが数点出るだけで黒字になる
- ディズニー
- 30年代までに400本以上のアニメを制作していたが赤字だった
- 白雪姫と七人の小人たちの大ヒットによって、それまでの借金を全て返済し最新のスタジオも導入
- ベンチャーキャピタル
- ベンチャー企業2万あるうち約100社がリターン50倍以上を叩き出す
- 0.5%の成功が大部分の失敗を補う
- インデックスファンド
- 構成銘柄の約4割は70%以上値下がりし回復しない
- わずか7%の構成銘柄が大部分のリターンを占めている
- インデックスもベンチャーも分布はあまり変わらない
- 大抵の場合、投資において今日何をするかは重要ではない
- 違いをもたらすのはテールイベントが起こった時である
- 周りの人が我を忘れている時に、当たり前の行動を取れる人
低収入で質素に暮らしつつも満足できる人、懸命に働いて金を稼いで贅沢をしたい人
- どちらの生き方にもリスクはある
- 資金が足りなくなるリスク、仕事で自分の時間がなくなってしまうリスク
- 正解はない
- 長期的なファイナンシャルプランに重要なこと
- 1)極端なものはダメ
- 極端にミニマルにな暮らしにしたり、高収入を求めすぎると後悔する確率は高い
- 人はどんな環境にもなれるが故に、理想の暮らしをしたとてそのメリットは長く続かない
- そのうち極端な暮らしのマイナス面がのしかかってくる
- 持続性が何よりも大事、バランスの取れた戦略が一番
コメント
コメントを投稿