最新論文紹介 収益性の高いデイトレード戦略 「A Profitable Day Trading Strategy For The U.S. Equity Market」④

 前回からの続き。

改良版の戦略が機能するかどうかを見ていこう。


改良版の戦略の検証

・俺たちは基本戦略の効率を最大まで高めるためにさらに制限を設けたぞ
相対出来高が100%以上の銘柄に限定しその中でも上位20の銘柄のみを対象にした
・修正後のフィルターは以下の通り
 1. 始値が5ドル以上であること。
 2. 過去14日間の平均取引量が1日あたり100万株以上であること。
 3. 過去14日間のATRが0.50ドル以上であること。
 4. 相対出来高が100%以上であること。
 5. 相対出来高上位20銘柄を取引する。
・他は基本戦略と同一
・同じようにバックテストを行った結果
・大幅に改善した!
・2016年1月1日から2023年12月31日まで、この戦略への25,000ドルの初期投資は約43万5,000ドルに成長!
1,637%という驚異的なトータル・ネット・リターン
・その他の指標
・シャープレシオが大幅に改善!
・MDDは少し改善
・最大の損失日は悪化(おそらくポートフォリオを厳選した影響)
・さらに回帰分析を行ったと結果
・ベータが最小値に!(市場のパフォーマンスとの相関が少ない)
・さらにアルファの値は年率36%(インデックスに相当勝っている)



シャープレシオ → リスクに対してどれだけリターンがあるか、高いほどリスクを取る価値がある
Hit Ratio → 一定期間内に勝利した(利益を得た)取引回数を総取引回数で割った比率のこと
MDD → ピークと底の差、投資の際にどれだけ資産が下がってしまうのかを表す


他のタイムフレームでの結果

・5分足が標準だが、15分足、30分足、60分足など、他の一般的な時間枠も検討する価値があると考えたんだ
・結果としては5分が最もパフォーマンスは高いけど、なんでだかはよくわからん


 

次回はさらに個別の銘柄の分析と結論についてみていきましょう!

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