前回からの続きです。
今回は脂溶性ビタミンについてみていきましょう!
脂溶性ビタミン① ビタミンA
発育を促進したり、肌の健康を維持したり、暗いところでも目が慣れて見えるようになる機能(視覚の暗順応)に関わったり、さらにのどや鼻などの粘膜に働いて細菌から体を守ったりなどに関わる。
サプリは昔から健康リスクが言われてる。
厚生省の基準は1日850μg、耐容上限量2700μg。
不足すると角膜や結膜上皮が乾燥し、角質化するほか、皮膚や粘膜でも、乾燥、肥厚、角質化が起こります。
過剰摂取すると脳圧亢進や肝機能障害、骨障害、吐き気やめまい、目のかすみ、筋肉協調運動障害などが起きるおそれがある。
レバー、バター、卵黄、にんじん、うなぎ、モロヘイヤ、ほうれん草などに含まれる。
ちなみにいくつかビタミンAの中にも種類があり、厚生省の摂取基準ではレチノール活性当量が使用されていたのでそちらが基準になる。
脂溶性ビタミン② ビタミンD
細胞の入れ替え、免疫システムの調整、メンタルと脳の働きに関わる。
睡眠改善の効果も確認されている。
75μg推奨(3000IU)。
日光を浴びることで作られる。
1日に6分から20分ぐらいは全身に太陽を浴びないとビタミンDが足りなくなる
なるべく肌に直に光を当てる。
ビタミンDのサプリを飲むのもアリ。ただし、吸収率などの問題から結局は太陽の光に勝てるものはない。
脂溶性ビタミン③ ビタミンE
ビタミンEは4種のトコフェロールと4種のトコトリエノールの合計8種類の化合物の総称。
どちらもα(アルファ)、β(ベータ)、γ(ガンマ)、δ(デルタ)の4種類がある。
体内で最も多く(90%)、また生理作用が最も強いのはα(トコフェロール)。
αの生理作用を100とした場合、βの生理作用は40、γは10、δは1(トコフェロール)。
びたみんEはタンパク質に吸収され運ばれるので、タンパク質も一緒に取ること。
厚生省の摂取基準ではαトコフェロールのみ記載されていたのでそちらを基準とした。
αトコフェロール
ビタミンEの一種。
抗酸化能力が高い。
体内に蓄積しにくいためまず過剰摂取にはならない。
不足すると血行が悪くなったり、シミ・しわができやすくなったりする。
厚生省の基準は1日6.0mg。
アーモンド、ヘーゼルナッツ、落花生、モロヘイヤ、かぼちゃなどに含まれる。
脂溶性ビタミン④ ビタミンK
ビタミンKには緑葉野菜、海藻類、緑茶、植物油などに含まれるビタミン K1(フィロキノン)と、体内の腸内細菌によって合成されるビタミンK2(メナキノン)がある。
主要な作用は、血液凝固に関与するもの。
石灰化を抑える働きがあり腎臓や血管を健康に保つ。
ビタミンDは血液中のカルシウムレベルを上げる役割を持っており、ビタミンKがあることで石灰化を防いでくれる。
厚生省の基準は1日150μg。
体内でも合成されるのでまず不足はしない。
通常の食生活では過剰症の報告はない。
ひとまず栄養素の解説は以上。
次回まとめていきまっす。
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