栄養素についてまとめてみよう #5 「ミネラル③」

  ミネラルの続きです。

13種の内の9つ目から。

  1. ナトリウム
  2. カリウム
  3. カルシウム
  4. マグネシウム
  5. リン
  6. 亜鉛
  7. マンガン
  8. ヨウ素
  9. セレン
  10. クロム
  11. モリブデン

ミネラル⑨ マンガン

骨の発育に重要なミネラルであるほか、糖脂質代謝、運動機能、皮膚代謝などの多くの酵素反応に関与するやつ。
不足すると、血糖値を高める、血中脂肪酸を増加させる、骨などの発育不全、傷の治りが遅い、糖尿病や性機能の低下、動脈硬化、麻痺、けいれん、めまい、難聴、運動障害などの症状があらわれることがあります。
厚生省の基準は1日4.0mg。
植物性の食品を中心に広く食品に含まれていることから、通常の食生活における欠乏の心配はほとんどない。
通常の食事でとり過ぎる心配もない。

ミネラル⑩ ヨウ素

ヨウ素は甲状腺のホルモンの材料。
腸内環境が悪いと吸収がブロックされてしまう。
厚生省の基準は1日130μg。
摂りすぎても、不足しても甲状腺がうまく働かなくなる。
健康な人であれば過剰に摂取した分は排泄されるが、まれに海藻類やサプリメントの過剰摂取により、過剰症がみられることがある。
海藻類(コンブ、ワカメ、ヒジキ、アマノリなど)魚介類(イワシ、サバ、カツオ、ブリ)
カイワレ大根、れんこん、レタスなどに含まれる。

ミネラル⑪ セレン

甲状腺ホルモンの活性化に必須であり、抗酸化作用で組織細胞の酸化を防ぐ働きを持つ。
厚生省の基準は1日30μg、耐用上限量は450μg
通常の食生活であれば不足の心配はほぼない。
欠乏症の症状は心筋障害に伴う心不全、四肢の筋肉痛や筋力低下、爪の白色化が代表的な症状。
セレンを慢性的に過剰摂取すると、爪の変形や脱毛、胃腸障害、下痢、疲労感、焦燥感、末梢神経障害、皮膚症状などがみられる。

ミネラル⑫ クロム

インスリンの働きを高めて糖質の代謝を正常にする。
厚生省の基準は1日10μg、耐容上限量500μg
欠乏症としては糖の代謝異常、成長障害、脂質・たんぱく質の代謝異常、角膜の病気、動脈硬化、脂質異常症など。
多くの食品に含まれていて、必要な量も微量であるため、通常の食事で欠乏症がみられるほど不足することはまずない。
吸収率が非常に低いこともあり過剰摂取によって健康に害が出ることはまずない。
健康な人であれば過剰に摂取した分は排泄されます。

ミネラル⑬ モリブデン

糖質や脂質の代謝を助ける。
厚生省の基準は1日30μg、耐容上限量は600μg
過剰に摂取されたモリブデンは尿中に排泄される。
必要なモリブデンは微量であり、通常の食事から十分摂取することができるため、モリブデンの欠乏症はほとんど知られていない。

ミネラルは以上!

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